伊藤園 お~いお茶新俳句大賞
第三十七回
優秀賞
小学生の部(幼児含む)
シリウスが見えない日はニセモノのヨル
ぼんおどりなぜか今年ははずかしい
しらたまと名付けた子犬ふわり秋
すなあらし魚のようにおよいでる
貝がらのうらで冬が待っている
全員が一人になるのを見てる月
くしゃみするその勢いで中学生
中学生の部
ラムネ玉落ちる音まで好きな夏
父いわく僕は小学七年生
朝焼けを見たいと走る冬の馬
六割のわたしの中を魚ゆく
朝ご飯自転の早さに間に合わない
空いた棚私の何が減ったのか
クリスマス一人の僕はシーラカンス
高校生の部
祖母が聞く餅の個数と近況と
間違えて乗った電車で雪を見た
餅に旬
負け試合靴ひも固く月ひとつ
ママ私もう雪を食べる年じゃない
答案の余白に泳ぐ金魚かな
今の私たぶん茶碗蒸しの銀杏
一般の部A(40歳未満)
母方はみなよく喋る雑煮かな
大きめのナンと全力の雑談
雪だまり聖剣のごとく刺さる傘
過去形の椅子が私を座らせる
水母見て何も考えない練習
先生を脱ぎ捨て共に問う銀河
向こうから地球はねこ座だといいな
一般の部B(40歳以上)
愛すると決めた火傷の跡へ雪
肉じゃがも作るし石鹸玉も吹くよ
全員が躑躅を抜けてきて真顔
恐竜の涙のように滝凍る
狐火のはなし私が盛りました
枝豆ぷちんいつか宇宙葬のはなし
仮免許みたいな恋や山笑う




