伊藤園 お~いお茶新俳句大賞 第三十七回 結果発表
たくさんのご応募ありがとうございました。 応募作品数日本一の創作俳句コンテスト「伊藤園お〜いお茶新俳句大賞」。 第三十七回の応募は173万9,032句。 第一回からの累計は、4,905万1,735句となりました。 ご応募をいただき、本当にありがとうございました。 たくさんのご応募の中から、見事入賞されました作品5,000句を発表いたします。
大賞
優秀賞
他入選
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浅井 愼平写真家それぞれの作家がエネルギーをつぎ込んだ句を、ある時間の中で見ると言うことは、もの凄く自分のエネルギーを取られます。今回は、何回も続けてこられたコンクールの重さと、深さを、今まで以上に感じた会でした。予選から凄い応募数で、その中で自分をかけて作った句が最終審査に集まり、エネルギーの塊になって表現されています。スポーツで言えば甲子園の感はありますが、それ以上に深いコンテストだと感じました。今後も応募される方々の句に触れる事を楽しみにしています。
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安西 篤俳人年々若い世代の活躍が目立ちますが、質的内容からは、四十代以上の世代にも秀句が見られます。高齢化の進展が世代格差を縮めつつあるように思います。新俳句は、各世代ごとに「新」という脱皮をも促しつつあるように見受けられますのは、私だけでしょうか。それぞれの「新」の実現しつつあることに、これからはもっと注目していいのではないかと思います。
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いとう せいこう作家・クリエイター今回、子供たちの句が大人びていたり、逆に大人の一般の部の句が若々しかったりでそこに差が見つけにくく感じた。それは「子供は子供らしく」とか「老いたる者は老いたる者らしく」という固定観念の縛りより、「素直で伝わりやすく」という思いの強まりから来るのかもしれない。そうした年齢を超える新俳句の傾向から生まれた作品の数々をどうぞお楽しみください。
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金田一 秀穂日本語学者いまの日本には、空疎で粗雑な言葉であふれかえっています。この審査会では丁寧にしっかりと選ばれた日本語の見事な集積をゆっくりと堪能できました。ありがとうございました。
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神野 紗希俳人俳句は、語り合うことで完成する詩です。一句の言葉は短いので、作品のうえに出来事や気持ちのすべてを書くことはできません。だからこそ、読者が想像をはたらかせることで、その俳句の表現する世界が自由に広がります。審査会では、互いに選び合った俳句を、とことん語り合います。対話の中で、思いがけない解釈や、ひそんでいた輝きが引き出されるのが、何より楽しい時間です。頷いたり驚いたりしながら、俳句の自由な可能性をたしかめました。
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夏井 いつき俳人三十年余り「俳句の種まき」活動を続けてきた私にとって、伊藤園新俳句大賞は同志のような存在です。賞の「想い」として「『季語』や『定型』などの厳密なルールは問いません」と明記しているのは、俳句のハードルを下げようという意図に外なりません。ただ「そこに一片の詩があって欲しい」というのは、一人の表現者としての切なる願いです。審査員の仲間に加えて頂いて七年目。その使命を果たせているのかと、自問自答する夏です。
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堀田 季何俳人・文芸家俳句観も人生観も違う審査員が集まり、最初はばらばらの意見が出ます。それが、話すうちに一つへ寄っていくのですが、こちらが句を評価しているという感じがしません。議論を重ねているあいだに、句のほうが本来の姿を見せてくるのです。私たちは、それが見えるまで話し続ける役でした。今年も、そういう句が最後に残りました。審査員冥利に尽きました。
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宮部 みゆき作家今年は「春の海と鯨」をモチーフにした素晴らしい句が早々に選ばれましたので、この句とバランスがとれる、この句に負けない、この句と親和性がある…などなどを考えつつ次の句を選んでゆく審査になったように思います。私は、クリスマスツリーに色とりどりの星を飾ってゆく気持ちでした。読む方によって、てっぺんの星が違ってくるのも楽しいと思います。
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アーサー・ビナード詩人四半世紀前、英語のHAIKUを作るとき、ぼくはシラブルの数を気にして5・7・5の形を整えようと頑張っていた。最近、英語で作句する際、題材に合う言葉のリズムと形を探っている。あまりシラブルを数えず、前より自由になった。今年届いた「新俳句大賞」の応募作品を読み、世界各地で人びとが自由に句を捻っていることに感じ入った。生活のさりげない決定的瞬間を切りとるツールとしてHAIKUが機能している。クロアチアのカボチャ、インドネシアのヤモリ、アメリカのウシ、愛知の野の花もポエトリ―として、英語に根づいた感じだ。
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木村 聡雄俳人・英文学者受賞句はそれぞれ身の回りの事柄から発想したものでしょうが、作者の思いを込めつつ広く読者に訴えかける作品となっています。大賞の「カボチャ」の句は、収穫の一場面を描いて俳句の特質のひとつである滑稽さも感じさせます。優秀賞の「待合室」の句は、植物と作者が互いに意識しあっているような不思議な一瞬を切り取っています。また「背泳ぎ」の句は、こんなことを考えながら泳ぐ人はいないかもしれませんが、泳いでいるときに後方しか見えない感覚を独自に捉えています。























