過去の受賞作品

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  • 過去の受賞作品 第十四回 

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

北海道

雨降りは一緒に帰る理由づけ

沢田 喜子 14歳

オーロラは夜空の神のスカートだ

平目 泰大 16歳

相槌の上手な猫と日永かな

髙橋 一枝 77歳

雀らにある元日の目鼻立

坂東 頼岱 84歳

青森県

カブトムシいっぽんぜおいで敵たおす

新坂 良貴 12歳

朱のふくさたたみそこねて初茶会

中川 真由美 19歳

星月夜つんと冷え込む鼻の奥

三上 すみ子 33歳

足長の女子髙生等夏来る

佐々木 寿子 56歳

岩手県

靴紐の右側ほどけ恋の予感

田村 舞子 17歳

揺れた彼岸花おかえりなさいおばあちゃん

小原 貴美子 17歳

どっしりと屋根に落ち着く秋の月

藤田 真輝子 24歳

不惜身命とは裸木の力瘤

岩渕 正力 58歳

宮城県

雪とけて僕の前には君がいた

早坂 修一 17歳

春が来る淡い思い出日だまりの

二瓶 一美 26歳

通学路小犬に群がる黄帽子

本間 由里子 34歳

梅の香に全身染まるウォーキング

鈴木 五朔 74歳

秋田県

お年玉しわをのばしてちょきんする

大塚 香実 9歳

母さんの夜きんがわかるカレーライス

山崎 広之 12歳

暑い夏思い出詰まったラムネ瓶

荘司 絵里 20歳

絵日記の海がこぼれて始業式

伊藤 八重子 68歳

山形県

干し柿ができて霜やけかゆくなる

佐野 秀人 15歳

初雪や反抗期さえ忘れてる

菅 真弓 17歳

花屋まで色のシャワーを浴びにいく

山内 聖子 37歳

悪ガキと二つ並んだ葱坊主

冨山 敦 37歳

福島県

ひえた手をグーにしながら道あるく

福島 絵美 12歳

夜の庭歩きたそうな雪だるま

吉川 美奈実 12歳

桜咲く鉛筆百本削ったら

永瀬 直子 18歳

足裏の一瞬熱く春の雷

棚木 正男 78歳

茨城県

世界地図日本は海にういている

柴山 侑子 12歳

さくら舞う川のほとりの乳母車

阿部 れい子 21歳

雪道に君の“嬉しい”が点々と

只野 智弥 21歳

どんど火の勢ひ煽る大太鼓

戸田 幸雄 66歳

栃木県

パソコンに遊ばれている私の指

谷口 翠 12歳

口びるも花も色づく初出勤

渡邉 明美 21歳

シャツ二枚乾かすほどの梅雨の風

手塚 巳鏡 49歳

咳一つトンネルを出る夜の汽車

寺内 伸弥 67歳

群馬県

女子中生ミサイルのような白い息

増田 裕枝 13歳

二人きり夏の星座にぶらさがろう

丸山 有子 16歳

ママが好きその一言でがんばれる

天路 ひとみ 22歳

松の内図鑑の鳥が庭に来る

高橋 和美 75歳

埼玉県

ウロコ雲お空のジグソウパズルだね

松田 こころ 7歳

一礼し剣道場の夏がくる

小峯 直人 18歳

子育ては自分のアルバムめくるよう

藤原 五輪子 38歳

板チョコの迷路のように割れ二月

安井 栄 68歳

千葉県

しもばしらまさに自然のちょうこくだ

麻生 健 13歳

おし入れにつめこんでおく思い出たち

吉沢 龍 13歳

電車内ひびくくしゃみに春動く

鳴海 香苗 31歳

幼子を抱きて宇宙の鼓動聴く

和田 ひでき 34歳

東京都

人と桃すぐ痛むとこよく似てる

沼口 翔子 16歳

海原を思いのままにイルカたち

森元 由佳 21歳

午后5時の電車茜の箱になる

棟 由佳 24歳

風鈴屋百の一つの音を売る

酒井 玲子 61歳

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