伊藤園 お~いお茶新俳句大賞
第十四回
佳作特別賞
おほしさまぼくのおててにおりてこい
すきなこのおうちをみたくておおまわり
朝寝坊長いんだもん僕の夢
にらめっこみんなのかおがこわれてく
先生のしらが見つけたひる休み
あたらしいカレンダーいいことつまってる
ふゆのよるだれがみがいたのおほしさま
ししまいがガオーといっぱつとしあけた
まつぼっくりが手におっこちてわらったよ
五時のかねブランコだけがゆれている
ふうせんがバーンとわれたあつくなる
早くしておとうとがあきるまでまつおもちゃ
うたってるようにコスモスゆれている
じゅうごやはさわるとあつそうさわりたい
ごみぶくろでつくったたこもよくあがる
とりのまねしてあがっていくわたしのたこ
はごいたでたたいたはねがとりになる
雪ふるといつものさかもすべり台
こおりくんちっちゃいからだをかたくして
かけっこが早くなりそう馬の肉
やっこだこあげてもらってわらってる
ヒキガエル話してみたらうなづいた
弟とけんかの後のまるい月
弟がさなぎのようにねむってる
いもうとのねいき聞いてるおるす番
ポチのちゅうしゃ弟のほうがなき出しそう
おとうさんヒゲそってよほほいたい
ツバメの子かあさんいっしょにとぶけいこ
なわとびはわたしを風にしてくれる
どの道もしものしろさであかるいよ
青い海きいろい海はなの花だ
しゃく玉の花火が空を小さくする
弟が声かけている冬の鳥
弟のむねにだかれたこわれだこ
あくびして歩いてるよなかたつむり
ゆきだるまほんとはとてもはしりたい
ふろ上がりむぎ茶がぼくのビールだよ
雪の中白い童話の中だった
サメのようにプールでおよぐ人がいる
弟がわたしの背中でせみになる
おはようが白くそまって広がるよ
青虫がうなずきながら葉を食べる
ぞう煮食べどこまでのびると立ち上がる
冬の朝話した声が白くなる
クレーンが雪雲もってこおりつく
足あとをむちゅうでつける雪の朝
妹のほっぺももいろはつぜっく
手ぶくろを片方取って手をつなぐ
オルゴール鳴らしてみると風光り
あくびして口の中ではまだねてる