受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

佳作特別賞

そばに置く国語辞書なり春障子

福島県 益永 涼子 32歳

青い空中東の空日本の空

茨城県 飯笹 伸明 32歳

天高しもう一息の逆上がり

東京都 山中 健徳 32歳

みずうみにみずをかえしにゆく霧か

神奈川県 工藤 康夫 32歳

恋人に新茶を甘くいれて出す

神奈川県 山口 かおり 32歳

おばあちゃん今日も元気に医者通い

岐阜県 松浦 宣雄 32歳

ひだまりのあたたかなぬくもりあなたかな

愛知県 引地 伸二 32歳

新築の我が家を見る度やる気出て

愛知県 中西 健一 32歳

古新聞ななめに読んで十二月

京都府 石坂 純子 32歳

お茶を飲む癒しの時間Hotする

大阪府 恒吉 こずえ 32歳

こがらしについつい手がでるゆのみかな

大阪府 小林 香織 32歳

お祭りで金魚すくいに燃えるパパ

大阪府 辻岡 美保 32歳

北風に身体の輪郭感じて冬

和歌山県 川村 育子 32歳

冷凍庫立体パズルのごとき日々

岡山県 高田 久美子 32歳

どんぐりがカラカラ笑う洗濯機

愛媛県 岡 園子 32歳

出がらしを黙って飲んでるケンカあと

福岡県 西村 あき 32歳

春風を鼻で感じるこの季節

大分県 矢野 方昌 32歳

忘れない雪に書いた初恋の名

岩手県 斉藤 和子 33歳

くちなしのわが恋一輪咲いており

東京都 鬼木 雅恵 33歳

人恋しコンビニ向かふ25時

静岡県 伊藤 和史 33歳

コスモスにかくれたあの日もう一度

滋賀県 中嶋 美鈴 33歳

不条理を無表情に飲み込んで

京都府 山田 真理子 33歳

秋風や男ひとりのかたさむし

大阪府 宮前 朋広 33歳

雨に濡れ深紅の薔薇は立ち尽す

熊本県 龍野 恵美 33歳

寒ほどく春が来たりと豆の音

宮崎県 中田 雄一郎 33歳

自転車よりそりで便利なまとめ買い

北海道 岡 奈己 34歳

荒波の凄さを胸に冬の海

北海道 尾田 終 34歳

梅の香にほんのり色付く温泉宿

福島県 荒谷 栄恵 34歳

春風に背中をポンとたたかれて

埼玉県 斉藤 博史 34歳

どんぐりでポケット膨らむ子供達

静岡県 広崎 直子 34歳

壊れゆく枯れ田の中にハクセキレイ

愛知県 秋田 裕美 34歳

たんぽぽが逃げるが勝ちよと飛んでいく

愛知県 大庭 晋 34歳

春風を後ろに乗せてペダル踏む

愛知県 小野 伊都子 34歳

帰り道違って見える雪化粧

福岡県 手嶋 吉弘 34歳

半分は夕焼けのせい蔦紅葉

北海道 上杉 実 35歳

ふたりともパパのおヨメだ双子ちゃん

山形県 村山 英司 35歳

真っ白の絵日記にとまる赤とんぼ

茨城県 野口 隆子 35歳

夜の浜マイナスイオンひとり占め

千葉県 水野 洋昭 35歳

日記帳十五の君とそっと逢う

神奈川県 野島 美奈子 35歳

春の昼農夫のあくびもらいけり

神奈川県 保田 敦 35歳

ひとひらの風花舞いて嫁ぐ朝

愛知県 城 千穂子 35歳

沿道の声援となり芒の穂

島根県 青木 未央 35歳

見上げてる空より蒼い君の愛

岡山県 宮岡 伸子 35歳

言えぬままポインセチアに見送られ

広島県 藤本 幸江 35歳

福寿草吾子にもらひしわが命

熊本県 下西 伸子 35歳

直ぐそこに秋が来てると風が言う

大分県 海金 美穂 35歳

若葉から元気をもらい若返る

鹿児島県 栗野 えり子 35歳

一粒の涙でわかることもある

北海道 谷川 欽映 36歳

乳草をウサギのえさに摘む父娘

千葉県 原 由香 36歳

カラカラと霰夜汽車とシンフォニー

東京都 福原 英起 36歳

21 22 23 24 25 31
  • X