受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

佳作特別賞

初雪や飛べない鳥を眺めつつ

福岡県 松岡 弥生 15歳

あかぎれを軍手に包みサーブ打つ

長崎県 渡部 佑 15歳

朝顔より早く起きたら日曜日

北海道 黒坂 麻美 16歳

新雪に今日の一歩を描く日記

北海道 原田 智也 16歳

種まきの土の気分に似ています

北海道 竹内 修 16歳

雪まみれ脇に抱える新聞紙

北海道 渡辺 雅俊 16歳

夕焼けは何だかジーンとくるもんだ

北海道 川合 ゆみ 16歳

雪積もる二人の壁は溶けていく

北海道 澤田 美穂 16歳

雪の中過去の自分とすれちがう

青森県 田端 拓也 16歳

僕ら互いに鏡のように写しあっている

青森県 神島 翔平 16歳

白息が鬼に見つかるかくれんぼ

青森県 須崎 忠孝 16歳

青梅雨の午後父と聴くビートルズ

青森県 藤原 雅人 16歳

風丸く蝶が知らせる春の時

岩手県 佐々木 康子 16歳

じゃんけんで負けて雪かきやらされる

宮城県 熊谷 有紗 16歳

山歩きようやく見つけた滝に虹

宮城県 北浦 あゆみ 16歳

元旦の祖母の笑顔に祝いの膳

宮城県 千葉 知子 16歳

長靴に冷たさしみ込む男鹿の磯

秋田県 北村 陽介 16歳

雪だるま寒くて家をのぞいてる

福島県 渡邉 麻衣子 16歳

手袋は一つ一つの指の服

福島県 吉田 美友紀 16歳

人参が嫌味なくらい鮮やかで

福島県 根本 茜 16歳

ふきのとう雪の中から会釈した

福島県 遊佐 一馬 16歳

空見上げあの雲全部食べてみたい

茨城県 加藤 奈緒美 16歳

白い朝鼻がツーンと正座する

栃木県 羽鳥 真理子 16歳

帰り道背中に夜を乗せながら

埼玉県 小内 直子 16歳

母の手が小さく感じた卒業式

埼玉県 金子 裕美 16歳

老木の根本にでんと座りけり

埼玉県 権田 康峰 16歳

サポーター左のひざに夏のあと

埼玉県 小野寺 ひとみ 16歳

失恋の空をあおげば鰯雲

埼玉県 髙橋 美樹 16歳

朝焼けをしんと吸いこむ雪の路

埼玉県 太田 恵 16歳

おひさまに連れて行かれたゆきだるま

埼玉県 鈴木 美沙紀 16歳

霜柱一つ一つが響き合う

埼玉県 梅澤 洋子 16歳

寄り添えばセーター日差しの匂ひして

埼玉県 石山 智一 16歳

鬼ごっこだれより鬼が熱くなる

千葉県 柴田 沙保里 16歳

ピカピカのメガネをかけて花火見る

千葉県 渡邉 弘晃 16歳

祖母の家銚子大橋暑くなる

千葉県 関原 健貴 16歳

海を見て私の心も無限大

東京都 斉藤 桃江 16歳

夕焼けが君を家まで導くよ

東京都 中村 隼仁 16歳

天井の雨漏り激しく部活オフ

東京都 福田 綾香 16歳

駅降りてななめに歩く風の道

東京都 中島 遥香 16歳

誰だって初めは同じ白い雪

東京都 小島 有里子 16歳

満月の形崩さぬ冬銀杏

東京都 松沢 香苗 16歳

跳び箱を跳ぶ時はもう風の中

東京都 小室 喜和子 16歳

百円でむかしに行ける資料館

東京都 古味 慧 16歳

デジタルの小窓を開けて君に会う

東京都 千賀 奈津子 16歳

負け試合ペットボトルを蹴りあげた

東京都 市川 史 16歳

縁側にたたむ着物と雨の香と

東京都 稲嶺 早香 16歳

こがらしや出口の見えない今の日本

東京都 木口 雄太 16歳

君を待つ団扇に浴衣内緒の夜

東京都 布施 陽子 16歳

墨色に冬のにおい小さい灯り

神奈川県 高橋 尚子 16歳

冬空が母娘の会話聞いている

神奈川県 諫山 未穂 16歳

12 13 14 15 16 31
  • X