受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

広島県

お年玉ぼくは単なる受け取り人

竹原 弘晃 12歳

ブロッコリーもじゃもじゃ頭が似合ってる

平川 美波 13歳

冬だけど君への想いは夏のまま

重信 幸宇也 15歳

初夢を編集できたらいいのにな

見越 正礼 16歳

卵焼き秋の日差しのような味

伊藤 順二郎 60歳

山口県

もち丸め失敗作は腹の中

竹永 和真 11歳

まんまるい月をすすきで大そうじ

大貫 快人 12歳

さよならを教えてほしい夏の海

安倍 徹 17歳

笑顔にも春あふれだす通学路

甲斐 和雅 33歳

秋桜の群がるよりもただ一輪

髙木 潔 57歳

徳島県

でがらしのおちゃでまんぞくおとうさん

野上 二千薫 8歳

さかあがり下から青空踏んづけた

今田 聡士 10歳

天気図に木枯らし一号隠れてる

小林 聡之 17歳

封筒のインクの滲み梅雨便り

橋本 利恵 38歳

たんぽぽに地球の青さ聞いてみる

樫本 一美 56歳

香川県

教室の声も一緒に卒業式

水尾 文香 12歳

かくれんぼ三つ数えて夏終わる

中本 優子 21歳

雀よく鳴くや勤労感謝の日

涼野 海音 28歳

自転車で北風小僧と朝を斬る

井上 みよ 34歳

開きたる絵本の国に昼寝かな

原 道子 59歳

愛媛県

夏休みぼくのえんぴつ旅行中

西山 典寛 11歳

満開の桜のような一年生

生谷 尚士 12歳

愛犬も目だけで送る雪の朝

高橋 理沙子 13歳

冬銀河昔の夢に思い馳せ

萩本 小百合 34歳

父帰る野焼きのけむり肩に乗せ

松本 豊香 40歳

高知県

登校中会話の数だけ白い息

明神 幸 14歳

振り向けばすぐそこにある春の音

辻川 奈都美 15歳

珍プレー笑いが絶えないスキー研修

鎌倉 瑞穂 17歳

花飾り少女の顔した祖母に逢う

吉川 幸恵 31歳

返り花ゆうべ天使が降りたのね

山﨑 光子 60歳

福岡県

最強の秋刀魚のおともは白ごはん

渡邊 涼実 12歳

図書室の本のにおいはあったかい

山田 奈菜実 13歳

アルバムに記憶の糸が微動する

柿原 真奈 17歳

おかえりとご飯の匂いと母の背と

松尾 美香 19歳

はればれと喜寿の名越を祓ひけり

太田 禎子 77歳

佐賀県

オニヤンマお前にこの世どう映る

島田 健人 16歳

寝不足も君のマフラーできるまで

鳥羽 由希 16歳

葡萄の実家族のように並びけり

佐々木 美智子 34歳

一雨に想い流して春の暮

北 祐二郎 41歳

学舎の糸瓜にあだ名書かれあり

吉村 金一 50歳

長崎県

お月さま池の中にぶんしん中

浦田 詩織 11歳

星空を猫も見たいと寄りそった

邉見 優 12歳

夏祭り太った金魚とにらみあい

片山 由佳 13歳

コタツ布団めくるとそこに足の芸術

青木 朋成 17歳

バッサリと切られし山茶花春を待つ

熊澤 厚子 65歳

熊本県

嫌なことサイダーの泡と消え去った

藤野 実幸 14歳

温かき生命感じる萌える山

竹田 将輝 15歳

冬休みあぐらでギターをかき鳴らす

平岡 拓也 16歳

お~いお茶聞こえぬふりの母強し

本田 智美 32歳

振り向けば阿蘇乙姫に青い月

葉山 理恵子 53歳

大分県

年の瀬にいろんな家がおしゃれする

山内 亮平 11歳

かきの実がランプみたいにともってる

中川 ひかり 15歳

はごいたで自分の気持ち飛ばしてる

増野 雄基 16歳

城下町紅葉に映る竹明かり

酒井 富士穂 49歳

衣替一人の時間広がりて

石井 ひとみ 76歳

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