受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

愛知県

教室のすみまで光る寒の晴

小松 拓哉 12歳

味見はね私の得意なお手伝い

小笠原 翠 12歳

ブランコの順番待たず秋が来た

佐藤 拓弥 14歳

ほんのりと過去が聞える糸電話

与玖 法破来 62歳

冬晴や片側だけのバスの客

早矢仕 邦夫 67歳

三重県

大空は雲を招いてパーティーだ

中井 満理華 11歳

のら猫が迷子の枯葉追いかける

山内 美希 15歳

小さい手自分で持ちたい夏みかん

藤田 沙悠里 20歳

山の端の鈴鹿おろしの風を待ち

長谷川 都 33歳

クレヨンを使い切ってる夏の恋

松井 政典 51歳

滋賀県

茶柱に一喜一憂お祖母ちゃん

阿部 史歩 14歳

自転車で虹の根元へ走り出す

中村 風香 17歳

薄着して風と授業が吹きぬける

望月 祐作 17歳

振袖も十回目となる初詣

小見 明子 33歳

ぬかるみは春の序曲のあたたかさ

久保 葉菜 73歳

京都府

ゆきだるまころがしすぎてパパになる

仲川 康太 7歳

あじさいは雨のえのぐであざやかに

深見 弥生 12歳

二月三日東北東を皆が向く

東田 聡司 17歳

木漏れ日の読書に蟻が迷い込む

森田 修三 23歳

老い松にシダレ桜が寄り掛かり

金江 茂 57歳

大阪府

マッチ棒みんな仲よく住んでいる

櫻井 一輝 14歳

入試前えんぴつの先見つめてる

東山 優太 16歳

初恋をセーラー服に閉じたまま

山本 知代 31歳

神様もクスリと笑う誤字の絵馬

穐山 美佐栄 57歳

鈴虫の声が運んだ秋ひとつ

小林 敏子 57歳

兵庫県

かきの木に一つのこったあまえんぼ

小野 なつみ 9歳

すみません先にあやまる通知表

仲宗根 彩乃 11歳

猫の恋向かいの家族増えにけり

石 祥子 17歳

眠ってる祖母のまくらにお年玉

中塚 博 39歳

山猿と知恵比べする冬の畑

川崎 貴美代 72歳

奈良県

新年は何かがぼくをまっている

井上 拓己 12歳

一点を闘い抜いた真夏の日

名須 和成 19歳

鏡見て若さのかけら探しおり

井上 歩 39歳

一棹が村の希望や鯉のぼり

工藤 将 51歳

初鏡妻と娘は譲り合ふ

上田 和之 61歳

和歌山県

初詣で百段登った天満宮

松本 知晃 14歳

カバンまで他人行儀な入学式

高橋 一暉 16歳

隙間よりささやくように秋の風

辻本 大祐 18歳

春風に乗って初恋走り出す

渡辺 央 33歳

梅が香や襷つないで走る子ら

上芝 孝子 49歳

鳥取県

やまびこさんつぎは早口だよできるかな

加藤 優奈 11歳

なんだろうこの不思議さが愛かなあ

森脇 純子 29歳

逆上がり入道雲に引っぱられ

井上 由華 30歳

姫りんご酸いか甘いかひとりごと

菅原 美幸 32歳

ネコヤナギ反りて頬打つかくれんぼ

島田 真紀子 38歳

島根県

手をつなぎ落ち葉のじゅうたん歩いてく

大井川 綾 18歳

年賀状手書きに映る温かさ

周藤 亮太 21歳

肌寒し懐寂し冬の空

影山 遥香 23歳

人生の味にも似たる抹茶かな

村上 奈那 27歳

風わたる光集めたあの土手に

佐藤 育子 34歳

岡山県

三ヶ日おせちにあきて塩むすび

橋本 陽多郎 12歳

雪の音聞こえてくるよ夢の中

小林 柚子 13歳

発表日笑顔の帰宅母涙

中桐 拓馬 15歳

青春の白き線路に風光る

有友 紗哉香 26歳

一人かいと問うて来そうな冬木立

高山 秋津 59歳

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