伊藤園 お~いお茶新俳句大賞
第二十回
佳作特別賞
どんぐりは背比べしても猫背です
うぐいすの声にとろける季節かな
うたた寝をしてるあなたはつくしんぼ
冬空に光輝く命たち
春鹿のどこか寂しき奈良の昼
靴先に可愛い帽子土筆坊
今年こそ家で聴きたい除夜の鐘
流れゆく季節の中で我が独り
髪を切り首に春風巻きつけし
幸せはおこたの周りに溢れてる
水玉の傘に遊べり春時雨
二人きり一回目だねクリスマス
懐かしのメロディ笑顔が連鎖する
冬にしか帰らぬ君は雪兎
寒空に負けじとさけぶ我が子かな
赤ちゃんと小鳥はとっても歌が好き
家族やもん二度目の失業なんのその
冬桜竜の息吹く狭山池
この街の時間を止める宵の雪
忘れもの駆けてきた母の白い息
シルバーカー押して歩くは春の庭
ホケッホケッ小さなウグイス練習中
ほっぺたを色づけたのは冬だけか
母も子もお尻が大きい血筋かな
ほーたるや光って彦星連れて来い
石焼きの煙の先に北極星
晴天に甘さを残す金木犀
北京の地金に輝く涙かな
秋過ぎてあんよが上手になりました
クリスマス初めてサンタになりました
しまねこはアンモナイトのように眠る
桜の木掴んでわが子歩き出す
ザァザァと心の中まで流す雨
家族増え笑いも喧嘩も増量中
虫の穴覗いてみると別世界
冷え症の足を絡ませ冬の朝
消えてくと手にした雪を探してる
太陽と子どもの笑顔まぶしいな
年月を重ねるごとに知恵袋
愛猫の細める目の先雪景色
霜柱今だけランドセルを背負い
気の早いトンボ一匹晴れた空
溶けてゆく雪と私とチョコレート
ふるさとの便りはりんごに乗ってきた
無くなりし田畑と夕陽と祖父の背
幸せを運んでくれるしろふくろう
水周りきれいにすると春の色
『どうしたの?』夢の中でも子育て中
魚釣り今年釣れたの地球だけ
万歩計犬につけてるおじいさん