受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

佳作特別賞

もっと散れ一人で帰る落葉道

兵庫県 川副 祐樹 16歳

白い息一緒に走る兄が好き

兵庫県 山本 紗記子 16歳

白い息私は毎朝汽車になる

兵庫県 芹生 安紗 16歳

寒いねと私にくれる白い息

兵庫県 岩永 真知 16歳

よし上出来ふと気がつけば母の味

山口県 多田 佳織 16歳

生命の時間をつなぐDNA

福岡県 山田 英輔 16歳

冬の耳氷のようについている

福岡県 筬島 郁美 16歳

わくわくが浴衣着ている夏祭り

福岡県 浜沖 由紀子 16歳

君への思いこの風船が割れそうだ

福岡県 北島 秀規 16歳

踏込んだ枯木の中のあたたかさ

大分県 羽田野 美貴 16歳

冬のサッカーじんじん痛いボールかな

鹿児島県 下原 和晃 16歳

魚にも鳥にもなれず歩いてく

埼玉県 久保島 里実 17歳

図書室の隅のさみしい無傷な本

千葉県 西尾 直純 17歳

雪降って少し昔が見れたかな

神奈川県 吉田 知裕 17歳

刈りとった田んぼの中から冬のにおい

静岡県 喜多 優子 17歳

体重計ピアスはずしてそっとのる

大阪府 正池 幸恵 17歳

帰ったら犬の散歩だ雲の峰

岡山県 高寺 悠子 17歳

青嵐大鉄橋を汽車が行く

福島県 佐藤 留美 18歳

雪を見て犬より喜ぶお父さん

茨城県 髙山 沙百合 18歳

ほしがきのあまさは祖母の温かさ

千葉県 片桐 雅美 18歳

泣くまいとブランコの風強く切る

茨城県 井坂 照代 19歳

星空を冬のギフトにしようかな

神奈川県 斉藤 妙子 19歳

くずかごでおつかれさまのおちば見~つけた

東京都 鹿川 育美 20歳

万緑の呼吸の一部になってみる

福岡県 石原 晋 20歳

ダッフルのフードでかくす涙のあと

富山県 吉田 悦子 23歳

桑の実で手のひら染めた幼い日

山梨県 武田 桂 23歳

年休をもらって猫と昼寝する

愛知県 伊藤 直美 24歳

雛に会い雛の目鼻で眠りけり

富山県 中尾 真紀 26歳

打ち寄せる岸辺がなくて冬の旅

広島県 甲斐 隆宏 27歳

嫁ぐ日にグラスの向こうでにじむ父

神奈川県 市原 祐子 29歳

おてんばでスカート知らずもひな祭り

福岡県 村山 恭子 29歳

木枯しの吹く日馴染みのパン屋消え

神奈川県 舘岡 文 30歳

負けないぞシングルママは風を切る

神奈川県 阿部 好江 30歳

子供の手頭にのせると春の風

千葉県 高木 日登美 32歳

満ちたりし光蜻蛉の羽の影

東京都 小澤 小百合 33歳

夕焼けを見て少年に戻りけり

神奈川県 川原 浩和 33歳

ストレスも出せたらいいなゴミの日に

愛知県 安部 ゆかり 33歳

つちのこに齧られている春の月

兵庫県 神﨑 政治 33歳

歩道橋黄色い帽子のヒヨ子たち

埼玉県 菅原 典子 35歳

ちびかいじゅうねている時はおひなさま

滋賀県 清田 文子 35歳

今日の日が癒されてゆく夜の梅

東京都 津山 孝文 36歳

なつかしいにおい子供の給食袋

大阪府 西脇 真由美 36歳

春間近ねむりひめなど演じよう

北海道 松田 佳子 37歳

風の子とかけて笑えばわれも風

千葉県 堀江 香織 37歳

まだすこしお化粧下手な紅葉たち

奈良県 上原 悦子 37歳

たんぽぽに内緒話のもんしろちょう

和歌山県 藤谷 恵美子 37歳

サイダーの泡のごとくに働きぬ

東京都 名取 光広 38歳

冬瓜も人も水分ばかりの身

富山県 早野 美以子 38歳

なぜ生きるそれを知りたいから生きる

岩手県 三井 礼子 39歳

宝石の量り売りかな芋の露

東京都 久保 隆 39歳

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