過去の受賞作品

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  • 過去の受賞作品 第十一回 

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

北海道

ひとめぼれ一本はやめる朝の汽車

半田 陽子 18歳

花冷の美術館印象派展

高倉 亜矢子 28歳

雪卸し終えて柱に触れてみる

佐藤 蒼林 70歳

青森県

家のまど画用紙になる季節かな

福田 あゆみ 11歳

触れたくて花びら払うふりをする

蝦名 あゆみ 35歳

束縛を愛というなら独りがいい

大槻 綾子 40歳

岩手県

木のかげにかくれてみれば木の心

菅原 美智子 15歳

春の月そうだ明日はホットケーキにしよう

箱崎 みちる 24歳

わが娘杉の木みたいに育ってます

平田 洋子 38歳

宮城県

コート着て出かける母の準備待つ

副島 麻亜子 11歳

ゴールデンウィークという孤独あり

畠山 恵美 36歳

妻逝きて何か足らざる雑煮の具

相沢 大也 65歳

秋田県

まだ早いチューリップの芽に土かける

武田 悠 11歳

空はドア村中どこもれいとう庫

山崎 真奈 12歳

方言を異国と思う北の旅

島田 千栄子 39歳

山形県

いちご食む君は童の顔になる

鈴木 薫 38歳

ふるさとやサクランボだけ全国区

小林 和子 51歳

ひと息に酒吹きかけて祭笛

高橋 千枝 62歳

福島県

マスクして出てきた彼女また休む

斎藤 恵 16歳

飴玉は横町の味燕の子

佐藤 留美 17歳

この道は抜けられませんと蟇

高久田 稔 61歳

茨城県

黄落やひとさし指で弾くピアノ

植野 知美 16歳

見る人を子供に帰す雪が舞う

中里 真実 16歳

眼と耳を残して逃げた雪うさぎ

谷田貝 雅美 21歳

栃木県

脱穀のほこりかぶった父の肩

益子 綾子 15歳

風船は自分を雲だと思ってる

三本松 里美 16歳

腑に落ちぬことがまだあり心太

佐藤 利夫 72歳

群馬県

夕ぐれにおいてきぼりのさおのシャツ

鶴田 理紗 11歳

帰り道倍の足音倍の影

今井 智大 15歳

月眺め私が私になる時間

川田 裕子 29歳

埼玉県

いきとめてぞうきんしぼる冬の水

下嶋 理聖 8歳

青インク一夏載せてはがき出す

大嶋 正明 43歳

雪吊や夫婦関係異状なし

金子 功 60歳

千葉県

父の目が大丈夫だと肩を押す

間野 さやか 17歳

すり減ったわたしを癒す日向ぼこ

川瀬 玄忠 70歳

しゃぼん玉いびつに生まれ丸く飛ぶ

古川 すすむ 80歳

東京都

街中が赤くなったら帰ろうか

風間 智子 13歳

箸やすめこの青空をうんと吸う

清水 麻里 22歳

窓磨きキリリと冬を取り戻す

竹上 かおる 51歳

神奈川県

とどくならあそこの雲でねむりたい

飯島 遥 11歳

毛糸ときまた母の手が仕事する

高橋 美佳 16歳

ポケモンに木の実交りておもちゃ箱

小林 明乃 36歳

新潟県

君の背と同じ高さで見る景色

猪俣 恵理 17歳

君の言葉も入れておきたい冷凍庫

珊瑚 実加 36歳

桜吹雪一枚一枚みなさくら

小林 潤子 52歳

富山県

少してれるけい老の日のかたたたき

黒田 祥平 8歳

青信号まずはツバメがわたります

林 正和 11歳

少し痩せ少し大人び冬帰省

松尾 浩子 58歳

石川県

水面にもう一本の桜あり

上野 知佳 14歳

遅刻したいつもの雪がきれいだった

丸本 友美 18歳

幼子の握りしめたる未来かな

坂本 周子 30歳

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