受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

佳作特別賞

しまひ湯の柚子かき分けて沈みけり

東京都 益本 恒夫 82歳

冷麦の紅の一筋江戸切子

東京都 簗場 敏子 83歳

堰落ちる春の水音ビバルデイ

東京都 寺町 隆敏 84歳

忘れたる歌詞はハミング麦の秋

東京都 加藤 キミ子 87歳

冬枯れの机上にポッと辞書ひとつ

東京都 水本 博人 90歳

太ようをきょじんがキックおおやけど

神奈川県 増子 遼大 8歳

とうがらしかいだん下でぶらさがる

神奈川県 三冨 啓幸 9歳

冬が来たとこやに行ったぼうずの木

神奈川県 井上 芽翼 10歳

夕焼けて大山の影くっきりと

神奈川県 西原 幸大 11歳

ランドセル中身はきっと喜びだ

神奈川県 高井 優月 11歳

山のおくしずかにささやく冬木立

神奈川県 金子 優 11歳

卒業式ガラスの反射でみえる自分

神奈川県 小赤澤 未羽 12歳

雪上に続く兎の落し物

神奈川県 奥田 真渚 12歳

青春が素足にしみる海の砂

神奈川県 金子 真奈 12歳

君の手がやわらかかった夏花火

神奈川県 黒石 ひかり 13歳

如月の挑戦状に受けて立つ

神奈川県 中村 友莉花 13歳

曖昧な記憶とともに桜舞う

神奈川県 関口 結香 13歳

新しいブーツに落ちる冬の影

神奈川県 田中 初菜 13歳

雪降るか少し微笑む東京っ子

神奈川県 神村 陸太 13歳

あし組んで考える人ふきのとう

神奈川県 香川 あさひ 13歳

別れても思うは一人曼殊沙華

神奈川県 吉中 萌恵 13歳

紅葉散り空っぽになる秋の町

神奈川県 鈴木 菜月 13歳

冬のにおいとハンドクリームのあまいにおい

神奈川県 篠原 桜子 13歳

花屑をレシート狭み持ち帰る

神奈川県 清野 陽嵩 13歳

姫君にシロツメクサのティアラ添え

神奈川県 大久保 歌織 13歳

北風吹く夜私だけ止める赤信号

神奈川県 坂田 優空 13歳

風呂の中私一人のコンサート

神奈川県 吉田 有里彩 13歳

カブトムシいよいよ始まる新学期

神奈川県 長﨑 百音 13歳

カレンダー毎月毎月老いてゆく

神奈川県 島﨑 葉司 14歳

露天風呂すみに先着猿一匹

神奈川県 湯原 輝美 14歳

冬休み五人で泊まった六畳間

神奈川県 酒井 さくら 14歳

終わりないいちょうのトンネル自転車で

神奈川県 福井 拓真 14歳

気づいたら課題と日焼け残ってた

神奈川県 飯田 衣葵 14歳

かじかむ手一人部屋で弾き語り

神奈川県 内山 咲希 14歳

霜柱すでに踏まれて小石蹴る

神奈川県 佐藤 由唯 14歳

春の朝僕と雀のふたりごと

神奈川県 杉浦 妃依 14歳

悪魔と天使使途にささやくお年玉

神奈川県 川勝 太智 14歳

銀なんをつぶさぬようにけんけんぱ

神奈川県 山脇 舜 14歳

せまりくる壁の向こうには卒業

神奈川県 安齊 まどか 15歳

冬の浜鯖街道を訪ねけり

神奈川県 辻井 聡磨 15歳

建物の間の富士に雪つもる

神奈川県 久保田 真央 15歳

ゆずぶろでついついゆずのかわをむく

神奈川県 尾崎 真理奈 15歳

かまくらの中の明かりは紅茶色

神奈川県 島川 明日香 15歳

春雨や双葉を飾る水の玉

神奈川県 臼井 綸 15歳

白鶺鴒冷たい風と横切った

神奈川県 小柳 和花 15歳

二月の日甘くて苦い帰り道

神奈川県 梅原 芽唯 15歳

大声で春はまだかと言ってみた

神奈川県 寺西 あいね 15歳

左様なら冷えた手袋取り出して

神奈川県 嶋田 航大 15歳

寝坊したポニーテールや春疾風

神奈川県 石田 七海 16歳

どんぐりは帽子を被った方が好き

神奈川県 浅野 菜由 16歳

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