伊藤園 お~いお茶新俳句大賞
第三十一回
英語俳句の部 大賞
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a jellyfish plays jazz
piano trumpet contrabass and vocal
all alone 訳/ クラゲがやるのはジャズピアノ、トランペット、ベースにボーカルすべて独りで海をテーマにしたアニメに興味があったので、当初はいろいろな魚が楽器を演奏していたら面白いと思っていました。そんな時、クラゲなら一度に多くの楽器を演奏できるのではと考え、また綺麗で涼しく明るい曲のイメージから、クラゲが演奏するという設定にし、みんなの輪から外れたクラゲが、自身の沢山ある触手でひとり自由に演奏している姿を詠みました。
クラゲの鳴き声を一度も耳にしたことがない。けれど「クラゲが演奏する」と言われてみれば、深くうなずく。常に波といっしょに動き、身体の隅々までが音波を具現しているようだ。もし、たとえるなら、どんなジャンルの音楽か? 作者は観察してジャズだろうと閃き、実感をつかんだ。しかもクラゲジャズは、全部のパートを一匹だけのワンマンバンドが奏でる。そんなクラゲの離れわざを、英語の一句に表わしたのも、また離れわざと言える。(選評 アーサー・ビナード 日本語訳 星野 恒彦)
英語俳句の部 優秀賞
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at the restaurant
when a waiter brings food
fidget for some reason 訳/ レストランでウェイターが食べ物を運んでくるとなぜかそわそわする -
I'm absent from school
sometimes watch the clock
think about classmates 訳/ 学校を休むときどき時計を見てはクラスメートを思う -
Aquarium
You watch fishes
I watch you 訳/ 水族館あなたは魚を見るわたしはあなたを見る -
Grandma's
house is all about
mountains. 訳/ おばあちゃんの家のぐるりは山ばかり -
once a month
I dye my mother's hair
in the living room 訳/ 月に1度お母さんの髪を染めてあげる居間で -
In the picture
Mother and Father
without me 訳/ 写真には母と父わたしはいない -
go to school
earlier than anyone
to step on frost columns 訳/ 誰よりも早く登校し霜柱を踏む -
when did it climb
the third step ?
grass in the crack 訳/ 三段目まで何時のぼったのか裂け目の草は -
mother's day
telling stories to my grandchild
about her mother 訳/ 母の日孫にその母についていろいろ語る
英語俳句の部 審査員賞
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Butterfly and I
get caught in spiderwebs
hide-and-seek 訳/ かくれんぼしていてクモの巣にかかるわたしも蝶も茂みや木立をちらちら飛んでいる蝶と、それを追う「わたし」の様子を「かくれんぼ」に見たてた。クモの巣にかかってしまうという結末に、「鬼ごっこ」の鬼につかまる遊びも想われます。子どもらしい自然で生き生きした情景が目に浮かび、当惑した顔まで見えます。
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on the train
no one notices the sunset
using their smartphones 訳/ 列車でだれも入り日に気づかないスマホを見ていて何を隠そう、ぼくは携帯電話を持ったことないし、これからも持たない。いちばんの理由は、チャチな機器にウツツを抜かしていると、面白い出合いを逃してしまいかねないからだ。この句の作者はちゃんと夕焼けに出合えて、同時にスマホにウツツを抜かす不憫な人びとをも観察して、表現できた。
英語俳句の部 後援団体賞
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fireflies ...
where have you all gone
my childhood friends 訳/ 蛍…みんなどこへ行ってしまったのか幼な友だちよ