受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

千葉県

ブロッコリー小さなパーマ大集合

生沼 奈々 11歳

水道を全開にしてあびた夏

小川 晃 15歳

土筆たち折れず折られず仁王立ち

中村 大智 16歳

あなたには私の知らない梅雨がある

芹田 結菜 17歳

オリオン座田舎も案外わるくない

安藤 美咲 17歳

東京都

妹はもみじひろって見せに来た

佐野 莉紗 8歳

友達と一しゅんつながるせい電気

小林 葉月 11歳

冬休み家族の中で時差がある

佐藤 円 17歳

サングラスかけてあの日の父の顔

名鏡 琢人 31歳

道案内して遠回り天高し

高木 愛 42歳

神奈川県

雪が降り地面も私も厚着する

荷方 和佳奈 14歳

できたての私がうつるりんごあめ

吉井 ゆい 16歳

マフラーを編んで解いて春は過去

野中 大樹 25歳

棚田へと降り立つ朱鷺のテレマーク

梅山 すみ江 61歳

たんぽぽは未来をあきらめてはいない

酒井 弘子 87歳

新潟県

節分のタンスの下のらっかせい

具志堅 大和 13歳

あをによし奈良の老舗の長火鉢

樋口 泰亮 15歳

飼い猫が障子を破る大晦日

安部 百合子 23歳

明日から髪を伸ばすと決めた午後

池田 愛輝 23歳

水族館クラゲに心見透かされ

板垣 正考 49歳

富山県

コイの目はにじいろ空をうつしてる

楠 煌良 7歳

柿の木が空をけすほど実がなった

山﨑 天斗 11歳

大もみじのゴールは広い露天風呂

山口 瑛大 11歳

つながりはしがらみにも似て烏瓜

高北 圭子 35歳

夏近し何になろうか万華鏡

陸田 陽介 37歳

石川県

家族の輪欠けていく時18才

關 裕太 18歳

丼が仏具となりぬ盆休み

西崎 恭平 23歳

打ち水に小さき虹たち見つけたり

結城 はるか 40歳

シャツ脱ぎし子は原人となる極暑

沖野 晶子 55歳

行きよりも大きく見えた早苗かな

重吉 洋造 64歳

福井県

楚々として乙女のごとし春キャベツ

山下 さやか 37歳

神さまに叱られそうな願い事

中川 潔 54歳

逆上り出来ずに老いた青蛙

中野 慶子 77歳

夏帽子どこに置いても待つかたち

三ツ山 シゲ子 79歳

カタカナで蛙鳴きをり旧街道

米野 道雄 87歳

山梨県

不器用な父のおにぎり受験日前

金子 龍星 15歳

あの丘を越えると見える桃畑

藤里 空 16歳

硬直化自然と上がる冬の肩

山本 愛里香 16歳

大仏よたまには横になりたいか

宮下 ちひろ 18歳

年号を三つ跨いだお雛様

内藤 春美 56歳

長野県

スキップでたまには帰ろう大人だけど

北村 香保里 35歳

潮騒を自分の中に持ち歩く

伊東 さやか 39歳

湖面ごと引き連れ鴨の翔び立てり

稲田 今朝美 59歳

一山を守れるブナの芽吹きかな

中村 初治 70歳

鉛筆で春を切りとる写生帳

仲田 俊昭 70歳

岐阜県

冬うららとびばこ8だんとべました

小林 令 9歳

紅葉だ後もうすこしで赤が勝つ

坪内 頼 11歳

真っ白な人生に架かる冬の虹

佐藤 温花 13歳

ししおどし祖父の居眠り真似してる

石田 雅 17歳

運勢は気にするまいぞ納豆とく

鈴木 美江子 81歳

静岡県

兄の手のえんぴつダコに春来たる

稲葉 美空 14歳

玄関に靴がいっぱい福笑い

井上 紗菜 14歳

飛行機よ虹の架け橋繋いでけ

西川 和輝 15歳

横顔とポインセチアに秘めた恋

山岸 彩乃 27歳

猫の目の中の自分が本当のジブン

進士 明子 46歳

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