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受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

北海道

平成の雲がひとつながれてく

高山正 百合子 9歳

きのこ汁ぬるっと秋の味がする

山川 彩華 15歳

ペンだこがお守り代わり受験生

川口 凜 17歳

おにぎりの鮭は大きめ神無月

冨田 みどり 55歳

どの屋根も猫の影ある月夜かな

須賀 章雅 62歳

青森県

太陽に月の歯形がついている

佐々木 悠人 7歳

さむい夜わたしがままのゆたんぽだ

吉田 美咲 8歳

いつかなるパイロットの夢夏の空

目時 聖那 13歳

おばあちゃん小さい背中があったかい

繁在家 鈴香 16歳

写真映え入道雲のパンケーキ

寺尾 誌織 20歳

岩手県

なまはげの笑顔が見たいと子らが言い

中澤 悠真 24歳

夕焼けの古木の洞を覗きけり

黄金﨑 舞 33歳

竜胆の蕾は青く小生意気

小笠原 仁三郎 35歳

まな板に少し傾くりんごかな

吉田 織絵 44歳

ハンモック地球は宙に浮いてゐる

江原 茂実 68歳

宮城県

凛とした樹氷に刺さる光の矢

青木 美緒 13歳

星の宿今宵はどれに泊まろうか

清水 遥 15歳

夕立ちと海に叫ぶ君が好き

一丸 幹太 15歳

春めくや洗濯かごの重きこと

佐藤 幸 26歳

銀河から見える僕らは星の砂

林 雅人 50歳

秋田県

「行ってきます。」心にしまって鍵かける

松田 悠佳 21歳

ひなあられピンクをえらぶ小さな手

荘野 芹奈 21歳

初雪を見上げた空に感嘆符

工藤 里味 38歳

干し草に寝ころび縄文人となる

沢田 欣之 77歳

いまさらの養生訓やふぐと汁

加藤 隆二 91歳

山形県

おさがりの浴衣器量を誉められる

加藤 心琴 24歳

恋猫の諦念慰む膝枕

清野 都 29歳

鍵盤の隅から隅へ雪解風

冨樫 正義 33歳

紋白蝶飛んでミクロの風を生む

久保 大輔 37歳

予報士の増やす大きな雪だるま

山田 金市 62歳

福島県

さむぞらにぐんぐんのびるかげふたつ

檜山 悠真 7歳

あったかい母さんのほっぺ冬の道

青木 悠人 9歳

がい灯の光かさなるぼたん雪

猪俣 美月 11歳

お年玉親から離れてのぞき見る

村上 紗和子 12歳

薫風にめくれる参考書のページ

岡田 昌也 17歳

茨城県

のぞきこむ君と目が合ううさぎ小屋

菅佐原 鴻大 13歳

君想い2番ホームで風薫る

北岡 柊斗 17歳

まばたきがモンシロチョウに似た従姉妹

柳﨑 舞花 18歳

富士五湖は大鍋のごと秋を煮る

舟橋 優香 24歳

雲の峰昭和はいまだそこにあり

高井 昭 88歳

栃木県

指揮棒がおりる瞬間目をつむる

平星 佑奈 14歳

島唄の響くバスから夏の青

須藤 菜月 17歳

恐竜が踏み均した関東平野

梶谷 真志 19歳

老眼と言ってごまかす難読語

大竹 広樹 57歳

小春日の小舟腹みせ干されけり

吉澤 リツ子 70歳

群馬県

君の中私の中につもる雪

上原 美里奈 10歳

なわとびを飛んでる私とひつじ雲

須田 晴香 11歳

愛犬をずっと見守る冬の星

武井 北斗 16歳

寝姿もリレーの構え昼寝の子

池畠 敏子 80歳

新そばを待つ間のお国訛りかな

三井 美恵子 86歳

埼玉県

サンタさん反こう期でも来るのかな

秋山 理奈 10歳

逆上りはじめて見えたこの景色

潮 美紅 12歳

餅食べて笑顔の数だけ太ってた

石川 ひな 14歳

春風と同時に君がやってきた

樋口 莉音 17歳

垂直に大地突き刺す冬の滝

荻原 文子 68歳

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