受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

佳作特別賞

冷えているろう下で待ってたランドセル

東京都 平山 愛梨 12歳

サイコロを立方体と言ってみる

東京都 鈴木 紗菜 12歳

消えてゆく寒さと不安一学期

神奈川県 久保 佳之 12歳

通知表みたいに開ける虫かごのふた

神奈川県 斎藤 未帆 12歳

山の奥もみじの中にぼくがいる

石川県 根来 功地 12歳

こうほねが和菓子のようにモネの池

岐阜県 山下 銀之丞 12歳

強い風寒さもいっしょにとんでゆけ

愛知県 福田 琢人 12歳

この町はスノードームの中のよう

愛知県 西田 十和子 12歳

口びるがでんぷん反応寒い日に

愛知県 天野 芽 12歳

白菜がずしりと沈むレジの列

三重県 田場 美羽 12歳

朧月上っ面だけ問題児

京都府 加藤 凛 12歳

うずしおに空の青さがすいこまれる

京都府 保木 桃香 12歳

ピッタリとセミのようだね抱く赤ちゃん

大阪府 天野 花織 12歳

夏の気温父と同じく四十代

兵庫県 長寿 智晴 12歳

帰り道落ち葉がおどる風の音

兵庫県 樋口 理乙 12歳

笑うたびオリオン光る冬の空

兵庫県 小川 琉那 12歳

大切な手ぶくろだから使わない

兵庫県 永田 愛歩 12歳

八重桜小人のドレスファッションショー

奈良県 森田 舞依華 12歳

入学式どんどん上がる心拍数

島根県 原 実奈美 12歳

絵馬を書く指のしもやけ痛いなあ

広島県 森原 日胡 12歳

彼岸花さびしい土堤をにぎやかに

広島県 濵田 菜摘 12歳

セーターのそでをひっぱり外へ行く

広島県 藤井 杏苺 12歳

冬の蜂洗たく物に包まれる

広島県 秋山 果凜 12歳

つららたちつるつるぼうしおそろいで

広島県 岡本 優奈 12歳

家族旅行セドナの朝は雪景色

香川県 池上 史織 12歳

友達のピアノの音色冬銀河

愛媛県 藤岡 希羽 12歳

ほら見ててさなぎの種からちょうが咲く

福岡県 筒井 美羽 12歳

魂の未来の行き先風になる

熊本県 中村 一心 12歳

秋の虫かくれるスパイだ見つからない

鹿児島県 川野 未緒 12歳

じょ雪車は夜は黄色いきょうりゅうだ

東京都 大熊 祐太 7歳

冬ぬくし祖父が手にする虫眼鏡

青森県 安江 理歩 12歳

屋上へ私の青空撮りに行く

千葉県 三浦 かれん 12歳

冬の空誰かが塗った絵の具かな

東京都 篠原 蝶 12歳

満月で海に映るよ月の橋

東京都 小林 愛美 12歳

風走るヒマラヤスギの針の先

東京都 花山 あかり 12歳

母の切る野菜の音は応援歌

東京都 白井 千晴 12歳

手のひらにぎゅっと握った赤風船

東京都 井上 春来 12歳

ひな人形一人一人の名はよく知らぬ

神奈川県 清野 陽嵩 12歳

北風がインターホンを押している

愛知県 杉山 遙 12歳

冬銀河口の中で転がしたい

京都府 川越 夕也 12歳

夢をだき冬眠してる花の種

京都府 宮本 紗有 12歳

上向くと宇宙が私にのしかかる

京都府 桑山 悠乃 12歳

木にかかる一つの風船空の色

大阪府 山口 樹 12歳

駅伝部走りきったら秋の空

和歌山県 岩渕 柚奈 12歳

干し柿やみんないっしょにゆれている

広島県 笹木 星悟 12歳

銀世界ぽつりぽつりと鹿のあと

福岡県 奥 閑咲 12歳

冬のかけらそうっと口でつかまえた

アメリカ 大石 賢 12歳

ふきのとう私が言うねこんにちわ

北海道 鎌田 心春 13歳

パステルに染まる青空夏の色

北海道 富士本 結月 13歳

夏風が教えてくれた出入口

北海道 原田 翔 13歳

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