伊藤園 お～いお茶新俳句大賞
第三十回
佳作特別賞
ねこたちはいつでもいつでも冬休み
先生の回りはいつもだれかいる
こな雪がビルのすき間でおどってる
かみなりが人をおいかけ笑ってる
こいのぼりぼくのおうちのめじるしだ
花火さくみんなの心つかむんだ
ピーマンがぼくのお皿に住みついた
春どなり三年生は四十人
図書室にすずしい空気あふれてる
帰り道毎日毎日うろこ雲
冬の虫ぼくが見つけるかくれんぼ
ほたるとぶあなたのおしりまほうだね
冬休み思い出新聞何書こう
弟のねぐせはカモのおしりだね
シャムねこのゆたんぽで見る海のゆめ
ラグビーは人の心を熱くする
どうしても中身が出てくる恵方巻き
雪だるま帰りもとけずにまっててね
おひっこし稲かりあとの虫たちが
かざ車どっちに風がふいてるの
お弁当みんな輪になる秋の山
書き初めの紙が広がるろう下まで
日曜日てつぼうさみし春の空
雨のあともみじの上で水たまる
金色の大麦畑の夜明けなり
瓜の花さいたときにはホームラン
小さい秋ビルのうら側にありました
木の葉には小さい雪がついている
子ども待つ雪をかぶったすべり台
かえるさんほっぺふくらみおこってる
虹ができ太陽雨と仲直り
雨上がり水のかがみに夏の空
スカートをふぶきになげる雪女
墨田川河童が笑う夕立ちだ
きたかぜはこおりの国ののりものだ
つめ長いおててがたくさんもみじの木
寒すぎてごはんも白い息をはく
ぼくは鷹これからドイツに行こうかな
デパートの鏡の前の女の子
しばザクラお母さんの目もも色だ
水族館一歩入れば青の世界
私のかげふむと私もふみ返す
海の中たくさんの青流れてる
どんぐりがお皿でスヤスヤねむってる
うつくしいゆうやけぽつんとおちてゆく
北風が寒がる私をこーちょこちょ
しじみはね水につけると笑い声
お月様ついて来るなら遊ぼうよ
にわとりは朝日に負けて泣いている
カブトムシみつのまわりで会議する
