伊藤園 お~いお茶新俳句大賞
第三十回
佳作特別賞
まいにちのおかおがちがうおつきさま
ごりらとねいっしょにウホウホやりたいな
たけのこはけむくじゃらのふくきてる
はしったらこぼれちゃったよはるのたね
おとうとはママおっぱいのにおいする
トナカイがちきゅうをぐるりいそがしい
学校のコイのの字かいてえさたべる
めだかはねリレーしているたのしそう
かたつむりにじのかいだんのぼってた
ながぐつをはいていこうよにじのがっこう
きたかぜをはしりまわっておいはらう
森の中まつぼっくりのつめほうだい
バラずきのおばあちゃんがバラみたい
くもりぞらおちばのうさぎは赤い耳
くつのうらしゃくしゃくゆきがしゃべってる
おとうとがえがおでまねするいきしろし
ゆき山は大きな大きなすべりだい
どこへいくドローンとぼくおにごっこ
マンションの十一かいからはつ日の出
えんぴつのしんがおれてねぎみたい
かきぞめに書くふるさとの頭文字
もじゃもじゃのひげによくにたひがんばな
いちょうの葉ちょうちょみたいにいろづいた
まちがいもえがおのままでおどりきる
なわとびのくるくる空をまわしてる
しんぶんといっしょに入るさむいかぜ
おりがみでしょうりょうバッタおれました
イナゴさんおめめがごまつぶかわいいよ
にっきちょうかくとあき空はれわたる
秋のよる月のうさぎのゆめを見る
なわとびをとんでるぼくのかげながい
ふくろうにねがいをこめてふくよこい
年がじょう遠くのえがおとどく朝
弟のなき声冬をふきとばす
白いいき何の形に見えるかな
白鳥が友だちがいる空をとぶ
みの虫はりっぱで小さな大工さん
そらまめは新聞しいてむくんだよ
春の日はへびがおでかけうれしそう
雨のおとしずかになってゆきげしき
校庭をぐるぐる回る冬しょうぐん
かがみもち木のハンマーでたたきわる
人力車あさ草走る息白し
おにごっこ足ぶみしながら冬深し
ぺったりと地めんにくっつくたんぽぽが
お父さんせつぶんだけはわるものだ
母さんのおこるスピード金メダル
ひこうきは魚の形そらおよぐ
サングラスつけたらわるいひとみたい
風光る未来にきっと風とどく