受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

愛知県

たけのこさん何枚着てたのスッキリネ

吉野 咲良 10歳

セーターを脱ごうとしたら迷宮に

田中 壱生 14歳

あの人に会えたら今日はカレーライス

大須賀 麻希 37歳

マッチ売る少女の見える寒さかな

小穴 光俊 39歳

還暦も古希もジーンズ文化の日

岩田 暁子 46歳

三重県

夕立があなたの声をかきけすの

下 ゆかり 18歳

ヤドカリのあがいて進む三十路かな

岡 由美子 30歳

今の僕忘れないでと蝉時雨

大塚 由香里 37歳

未来図の上に置きたい青りんご

森 悦子 63歳

わが笑ひ母にうつりてひなたぼこ

佐藤 とみ子 70歳

滋賀県

かさたたく雨音全部音楽だ

入江 優月 11歳

大雪の中に輝く比叡山

渡辺 和宏 14歳

おはようの代わりにモチの数を聞く

佃 祐一朗 17歳

紫陽花も和気あいあいと雨上がり

林 郁子 35歳

向日葵がぬっと卓袱台覗き込む

岩佐 重彌 78歳

京都府

走れ走れ!虹はキミへの滑走路

渡部 二胡 14歳

一面に白詰草が歌いだす

金 珠花 15歳

東福寺紅葉で焼かれるいわし雲

安部 美咲 19歳

ぎごちない会話をすくった金木犀

佐々木 翔平 23歳

目の奥へ捕まえておく初蛍

野井 さくら 42歳

大阪府

初ゆめのこわさにパパをまきこんで

大西 優菜 10歳

母の日にぼくが作った母の味

中野 龍之介 12歳

広い空どこから宇宙になるのだろう

河嶌 杏奈 17歳

これは叔母これは姉にと柿吊るす

麻野 明子 77歳

あやとりの指おぼえてる敬老日

細田 正江 81歳

兵庫県

お帰りと微笑む祖母に会いたくて

木村 経賢 15歳

教科書も漫画も束ね風光る

藤平 晴香 16歳

千の畝万の命をつなぎ春

吉田 歩 21歳

ラ・フランス遥かなものを噛むように

石川 街子 67歳

メモ持ってメモにはないが秋刀魚買う

山本 典子 70歳

奈良県

ぼくよりも小さい親せきふえたんだ

時安 恭太 10歳

平凡な人生送るbe動詞

稲場 悠至 13歳

大晦日十人十色の笑い声

秋 雪乃 16歳

滝の裏そこのみ遠き蝉時雨

吉井 由美 34歳

ふらここを漕ぎて宇宙へ膝の子と

冨田 洋美 50歳

和歌山県

持久走風よ私についてこい

前田 晏里 15歳

入道雲熊野の山を攻略中

福島 拓哉 15歳

雪の中苺みたいに君笑う

西川 紗布 17歳

合戦の跡に平和の雪だるま

田中 克則 37歳

肩凝りも夕焼け空に溶けてゆく

織部 智恵 52歳

鳥取県

ぶどう食べぼくのほっぺがハムスター

林 幸 8歳

ピーマンよ早く熟して苦い恋

澤田 玲 17歳

山陰の冬空飾る二重虹

市来 航貴 23歳

白く咲くこの地の宝梨の花

宮本 みゆき 27歳

古宿の部屋の先客こがね虫

近行 智美 45歳

島根県

雪の峰手が届くかな松江城

永瀬 帆乃佳 13歳

京の町秋めく風を深く吸う

安部 幸介 14歳

昨日とは違うシュシュつけ夏の街

武井 久美 19歳

子と見上げ辿る指先星の地図

東 俊介 38歳

裏木戸に土の匂いの母が居る

杉谷 妙 58歳

岡山県

マフラーを巻いて踏み出す第一歩

平井 新二 16歳

猫が伸びお餅も伸びるお正月

中間 美海 17歳

パタパタと走って来るのはきっと春

金田 一希 17歳

透明な時間を詰める浮き輪かな

黒岩 徳将 25歳

漁火が水平線の秋告げる

剣持 好章 91歳

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