受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

佳作特別賞

夕立で割れゆく空の窓ガラス

宮崎県 稲森 美勇士 23歳

アンテナを彩る風の小鳥たち

千葉県 木村 美奈子 24歳

家事育児子供の笑顔がお給料

千葉県 輪島 知佳 24歳

夏の空青い絵の具がもう足りない

東京都 小畑 輝美 24歳

春うらら微睡の中君と逢ふ

東京都 瀧川 陽子 24歳

人生は七転び八起き冬木立

東京都 木村 直樹 24歳

夕焼けをあおりて燃える彼岸花

京都府 西田 和音 24歳

便箋の一枚足りず春惜しむ

兵庫県 甲斐 千晶 24歳

緩くなる指輪鮟鱇の腹を割く

奈良県 奥田 祐子 24歳

このまんまどこかに行こうサングラス

奈良県 細井戸 りか 24歳

さくらんぼすれちがってもつながるわ

北海道 瀬戸 敏光 25歳

新しい苗字をなぞる夏夜空

栃木県 石黒 乃利帆 25歳

独り身や秋刀魚を焼いて満喫す

埼玉県 阿部 亮子 25歳

お月見の魅力に惹かれ山登る

埼玉県 青木 宏暁 25歳

雪化粧わたしの七難隠せない

東京都 山口 ひかる 25歳

エプロンにアイロンの跡三日月だ

東京都 小笠原 啓太 25歳

世界樹のような顔して桜かな

東京都 大門 太緒 25歳

耕した畑にきらり霜柱

東京都 田中 美華 25歳

桃の実の甘さ楽しむ百の歳

東京都 關 吉久里 25歳

母になる心も外も暖かい

神奈川県 塩澤 美紗 25歳

ながむればすずろにかなし春の月

神奈川県 榊原 諒 25歳

潮騒を浴びて朝日を待つ岬

長野県 佐藤 愛 25歳

恋文はスマホになっても悩み種

静岡県 鈴木 巧馬 25歳

田水張るも少し素直に言えたらな

愛知県 古畑 優太 25歳

口角がきゅっと上がったお月さま

愛知県 保木 麻里奈 25歳

立春をペダルに乗せて出勤す

愛知県 犬飼 茜 25歳

小さな手拾った落ち葉宝物

大阪府 伊藤 杏優 25歳

桜木の狭間に覗く朧月

広島県 内田 恵 25歳

宇宙人会ってみたいな流れ星

熊本県 飯星 美穂 25歳

雪だるまおじいが名付けるメリーちゃん

北海道 山口 麻由佳 26歳

麦の秋配達人の走りけり

青森県 吉田 敦 26歳

女子会のパステルグラス梅雨に咲く

宮城県 遠藤 彩希 26歳

看護師の道化差し出す赤い薔薇

宮城県 佐藤 ゆか 26歳

田畑の冬眠起こす祖父の鍬

宮城県 白鳥 太朗 26歳

夕暮れの街に二人はアンダンテ

埼玉県 柴崎 大地 26歳

花の香に列車のドアが欠伸する

千葉県 山岸 誉 26歳

遠景に祖父が昇りし雲の峰

千葉県 新部 聖衣子 26歳

置き手紙走る書体に母の暖

東京都 迫間 瑛美 26歳

厳島干潟に牡蠣と五円玉

東京都 横塚 彩佳 26歳

揺れる月独り奏でる夜想曲

東京都 岡島 洋子 26歳

新社員慣れない駅の出口かな

東京都 佐藤 一樹 26歳

窓を拭く富士がきれいに見えるまで

東京都 佐野 あゆみ 26歳

乳母車あやす二人に春の風

東京都 日下部 優貴 26歳

電柱や私を守って炎天下

神奈川県 佐藤 瑶子 26歳

豆を撒く子の肩に見る名投手

神奈川県 我妻 崇智 26歳

君からのデンワ霜焼がかゆい

神奈川県 池田 真那美 26歳

下ばかり見ていた冬もあと少し

神奈川県 中本 和誉 26歳

空っぽも満たしていくよな春の雨

静岡県 牧野 栄作 26歳

おかえりは寂しかったの合い言葉

大阪府 濱田 雅子 26歳

車窓から秋の絵画をお裾分け

山口県 戸澤 薫 26歳

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