受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

広島県

こまにのりいってみたいなうちゅうまで

浅井 琉 6歳

たいようが小さくなって雪がふる

岡田 和輝 8歳

革靴の硬さ気にして入学式

鈴木 恭佑 13歳

陽だまりは猫のしっぽにあるらしい

丸山 美早 19歳

笑顔にも涙が浮かぶ弥生かな

今岡 真司 35歳

山口県

春キャベツいつもの焼きそば優しくなる

勢口 華子 35歳

水玉のながぐつ嬉し通学路

中川 真由美 38歳

クマよけの鈴がいらないほどしゃべり

一色 祐司 46歳

小石ひとつ故郷の野に置いてくる

長谷部 奈美江 52歳

自払機に「はい」と答えし師走かな

伊藤 アサコ 70歳

徳島県

こがらしのむこうにボールとんでいけ

金光 賢門 7歳

舞いこんだ私の想い秋風に

庄野 青佳 16歳

春来てよ思い続けて漕ぐペダル

岡田 芽依 17歳

考えるふりのロダンよ冬山よ

山田 絵里 48歳

ヘルパーに戸惑う猫に冬の雨

坂野 永吉 89歳

香川県

僕の声あの子へ届けて渡り鳥

池田 鈴夢 16歳

地べた蹴る足は未来へ向いてをり

山口 侑希 20歳

とりたてて何事もなき小春かな

宮川 裕彰 36歳

ままごとの男の子正座に春の風

大西 定 65歳

ひょうたんに入れた希望は逃がさない

寒川 靖子 76歳

愛媛県

ツバメのすみんな顔出しこんにちは

塩崎 夏妃 9歳

大根がぼうしをかぶる雪の中

毛利 沙季 12歳

せみがなく耳のすみから夏がくる

中川 月乃 12歳

寒い日の真赤な鼻と空の青

福島 幸菜 16歳

ゆっくりと夏も電車も遠くなる

真部 典子 52歳

高知県

こいのぼり待ってましたと泳ぎだす

藤原 かれん 15歳

大輪の笑顔咲かせて卒業だ

濱田 宏美 33歳

ただいまとランドセルが語ってる

中平 康博 39歳

ざりがにや不知火型の土俵入り

道願 正美 49歳

誉められるつもりなどなし草の花

竹﨑 愛 55歳

福岡県

たまねぎさん切られているのに泣く私

嶋元 アカリ 10歳

カルタ取り最後の一枚見つめあう

小西 百香 11歳

まいあがるあれはきっと雲のはへん

竹田 充佑 12歳

嘉麻峠空いっぱいに冬の星

小山 僚太 12歳

まっすぐな大人になろうつくしんぼ

宮原 佳美 15歳

佐賀県

赤ペンで僕の今日にも添削を

山口 翔太 17歳

学校のチャイムに過去の僕と会う

島田 健二 31歳

すねた子の口元金魚によく似たり

佐々木 美智子 37歳

顔と名のピント合わせる同窓会

北 祐二郎 45歳

百才も赤子も来てるどんど焚き

鶴田 世智子 83歳

長崎県

流れ星しゅんかん移動がうまいやつ

川上 みつき 12歳

鳥は空の光になって更衣

北島 周平 16歳

祖母の指す空にはくの字渡り鳥

青木 あゆみ 17歳

かねの音が色々響く冬休み

塚副 詢也 17歳

ひと粒の苺に百の物語り

吉本 喜代子 59歳

熊本県

「拝啓」で始まる祖母のメールかな

緒方 希恵 16歳

合言葉少し待ってね秋の空

平山 大 24歳

負けないよ笑顔が私の武器になる

犬飼 亜由美 29歳

春雨の音が揺らめく硝子越し

宮本 隆弘 35歳

山笑う私も笑う手弁当

段下 千晶 62歳

大分県

蒼天を優雅に泳ぐ渡り鳥

平川 暢一 15歳

竹の音さびれた街にこだまする

田口 剛士 26歳

茜空言葉失う絵画展

田多 大和 34歳

しだれ梅かくれんぼなどしてみたく

山城 早苗 59歳

菊の香や卒寿を越えて句を学ぶ

四ヶ所 フミ子 89歳

1 2 3 4 5
  • X