受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

愛知県

ポプラの木学校で一番おじいちゃん

牧野 純也 11歳

振り向いてほしいと願う夏祭り

中田 さくら 16歳

さよならの時を追い越す鰯雲

杉浦 育未 17歳

気が付けば年上だよな仔猫たち

岡崎 里美 30歳

回るのも止まるも下手な木の実独楽

金子 恵美 55歳

三重県

だいこんがおでんの中ではばをとる

和田 幸美 10歳

ザクザクと踏むたび感じる冬の声

石原 史子 14歳

父の背でコスモス土産に家路行く

奥出 眞希 34歳

田園はガトーショコラの雪景色

安藤 智輝 38歳

大根もふとんも干して日向ぼこ

原田 恬子 76歳

滋賀県

敵味方わからぬほどのこたつかな

藤塚 瑞稀 16歳

アサガオに継続のコツ問いかける

西村 聡 16歳

手を繋ぎ言葉のいらない会話する

岡村 ひかる 18歳

腕時計私の恋を刻んでる

志水 遼太郎 24歳

春めくやこんがりふわり卵焼く

池内 和世 34歳

京都府

寒い日に拾った子猫新家族

田辺 玲衣 11歳

かじかんだ手で指さした冬の月

神谷 怜那 12歳

妹の名前の中に夏がある

倉持 璃音 13歳

いるだけで華やかになるかすみ草

久世 彩乃 15歳

ここからは近江の匂ひ初諸子

林 菊代 68歳

大阪府

急流も映る紅葉を流せない

中本 超也 13歳

白煙が生駒を隠す野焼きかな

日野 利洋 15歳

砂浜にさびしく残る砂の城

イサカ ファイーザ 16歳

変わるなら今を逃すな春一番

平川 千夏 17歳

運動会白線越える親心

穐山 常男 61歳

兵庫県

教室で先生一喝せみが散る

都倉 尚土 12歳

土筆立つ妹も立つたつ春の土

加藤 七瀬 16歳

かじられた檸檬が夜を照らし出す

松原 捺樹 20歳

新緑をペットボトルに詰め込んで

米 美恵 39歳

八十の母のプライド割烹着

木内 美由紀 49歳

奈良県

台所向いて始まる一人鍋

伊藤 紗也加 20歳

手を繋ぎ永遠祈った冬の宇宙

辻本 恵 24歳

太陽をシャツにふくませ畳みけり

中谷 ひとみ 39歳

笹舟も方程式に導かれ

郡 貴文 44歳

照紅葉池の鏡に収まらず

青木 至康 68歳

和歌山県

ゆうやけがきれいだという男の子

中村 天ゆう 8歳

ふりむけば自分の道になっている

田中 宏季 15歳

部屋の中猫と私とこたつだけ

松田 紗季 16歳

図書室の窓に張り付く紅葉の葉

中嶋 洋嘉 17歳

夫婦という美しい単位冬ベンチ

柿原 ゆり 33歳

鳥取県

すず虫が夜のジョギングもり上げる

中村 圭吾 8歳

きくの花くるりとまいてくせ毛だね

竹本 柊香 8歳

ゆうやけさん後ろを向いてまたバイバイ

山根 杏由子 9歳

甘酸っぱい夏みかんと君空の下

渡部 智恵 30歳

すすきの原オーイ・ハアーイが調和する

藤野 正純 81歳

島根県

ほしいものなりたいものもほしのかず

野村 のあ 9歳

雪ずりが遠く聞こえる日曜日

森山 巧 14歳

雪だるま持って帰ると泣いた冬

舟木 恵美 43歳

ため息をひとつ色なき風の中

上川 美絵 57歳

受験子の柏手響く天満宮

香谷 浅野 70歳

岡山県

あかぎれの増える手あなたにありがとう

東 菜緒弥 15歳

日記買ういい事ばかり書くために

山本 嘉人 18歳

目覚めれば元旦という真っ白さ

浅野 麻紀子 35歳

桜咲く四十にして生徒なり

高橋 照代 41歳

薫風へ乗って二十歳へ着地する

東槇 ますみ 66歳

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