受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

千葉県

ふたあけて色えんぴつのがっしょうだん

石坂 向日葵 8歳

五七五迷路のようで出口無し

斉藤 李歩 12歳

忘れもの取りに戻った夏の空

伊藤 康彦 15歳

置き物のどれもが違う人の秋

白石 雅義 51歳

夏の午後背中にくっきり畳あと

鳥畑 泉 64歳

東京都

夕方のチャイムもなるよはら時計

砂塚 茉子 9歳

何もかも「最後の」がつく六年生

杉浦 慧 12歳

蝉しぐれ滝の響きを超えにけり

早川 雄祐 16歳

風鈴が返事を返す気まぐれに

福岡 友紀 34歳

太陽へピースサインの双葉かな

菊地 由美 53歳

神奈川県

寒空にスパンコールをまき散らす

髙野 萌子 16歳

チューリップ描かれやすいように咲く

谷口 ありさ 37歳

かたくなに不器用通し日向ぼこ

折山 正武 67歳

祝儀ごと獅子舞に手を握られる

秋濱 泰子 75歳

甲斐駒や冬満月の傾ける

宮沢 一郎 84歳

新潟県

天の川両親違う星を指す

平田 一総 12歳

菓子箱の中もすっかり秋の色

山田 紗南 15歳

あぜ道は祖父との秘密の散歩道

五十嵐 美香 25歳

本めくる手のこそばゆい春の午後

星野 かおり 30歳

賀状書くはみ出すほどに話あり

佐藤 カヅエ 86歳

富山県

シャキシャキときゅうりをかんで母笑う

神谷 玲那 10歳

猫みたいこたつの中の母と姉

桃井 豪士 11歳

初もうで石段七つ上り母を呼ぶ

老子 大雅 11歳

もう少しおぶってあげるよランドセル

柴田 真優 12歳

山寺へ一段ずつの猛暑かな

岡野 満 58歳

石川県

葱刻む音が我が家の除夜の鐘

平泉 沙由里 31歳

定年の父の革靴そっとみがく

木下 智美 37歳

野球帽夢の続きを子に託し

能瀬 秀一 37歳

冬晴れて心も軽く散歩道

前 貴美子 48歳

ハッカ飴ばかり残りし春の暮れ

沖野 晶子 48歳

福井県

噴水の穂先がゆれていて平和

橋本 麻耶 22歳

怒りんぼうだし泣き虫だし母に似て

大谷 泰子 35歳

初鏡しばし女にもどる時

橋本 とし子 70歳

色紙を風のかたちに切る五月

三ツ山 シゲ子 73歳

刈り終へて夕燒空に掌を合はす

荒木 久子 95歳

山梨県

あと一回鐘が鳴ったら竜の年

相吉 勇輝 12歳

ゲレンデで転んで気づいた青空と

石水 匠 14歳

山梨の冬の相手は八ヶ岳おろし

杉尾 武紀 16歳

春風に耳をかたむけ読書する

渡邊 真梨奈 17歳

階段を音符になって駆けあがる

坂本 千尋 32歳

長野県

焼き魚家の目印あの香り

右角 咲菜 9歳

つけまつげ取れる青春文化祭

丸山 ゆかり 20歳

隣ん家胡桃干したぞ冬来るぞ

榎本 わかば 35歳

おかえりとむかえた小さな雪うさぎ

横山 かおり 41歳

耳たぶに触れたくなった日が立春

西村 忠士 68歳

岐阜県

占いがあたっておどろく占い師

清水 吉寅 12歳

落ち葉踏み絵本の国の主人公

大野 なな子 13歳

雨あがりキレイな鏡見つけたよ

伊藤 大喜 15歳

筆箱に消しゴムふたつさくらんぼ

宮内 悠希 18歳

饒舌の人も無口に日向ぼこ

宮脇 眞壽夫 72歳

静岡県

じいちゃんち家ごと全部かまくらだ

西沢 郁輝 6歳

ハッケヨイもちがぷっくりあみ土俵

髙橋 淳 9歳

朝顔が僕だけ見せたねぼけ顔

鈴木 里来 12歳

富士山は化粧してるから女の子

青木 めぐみ 14歳

鳥の巣の展示会とやあたたかし

森本 幸平 54歳

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