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受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

北海道

初雪に体寄せあう親子馬

板谷 真禎 13歳

陽炎を捕まえようとペダル踏む

藤内 亮 16歳

電飾の不思議の国へ十二月

東 優也 18歳

がむしゃらに生きてもいいと五月晴

中橋 大介 36歳

秋晴れや紙ヒコーキの腹白し

福永 敬子 45歳

青森県

おにやんまきゅうしょくたべにきたのかな

大下 悠人 6歳

古本の香るあなたの匂いかな

今淵 方円 18歳

もがり笛校舎が一つ年をとる

吉田 敦 23歳

赤信号Tシャツ並ぶ夏休み

五十洲 由紀子 40歳

休日の昼寝は草書体である

川村 英幸 62歳

岩手県

降る雪が私にペンを走らせる

柴田 佳奈 15歳

ゆっくりと時をほぐして舞う小雪

佐々木 容寧 17歳

桜散る強くなくてもいいじゃない

今野 芽澄 19歳

つかまえてもつかまえてもいわし雲

立野 夏希 22歳

たんぽぽが春を待てずに会いに来た

杉村 麻衣子 27歳

宮城県

のんびりと考えてみる二十二世紀

佐藤 真帆 13歳

夏祭りあたり一面「がんばっぺ」

千葉 汰一 14歳

粉雪がコートに積もる思い出と

末永 優花 15歳

躊躇はず切れ字のやうに椿落つ

佐々木 武 33歳

炬燵より立ち上がる様駱駝めき

北村 多喜男 76歳

秋田県

きろくかいプールがつめたいせのびする

斉藤 美咲 7歳

火が灯り小さな神社の大晦日

佐藤 菜奈美 17歳

青天を仰ぎし思う故郷の冬

豊島 七海 22歳

水流を素足で止めて夏を知る

工藤 里味 31歳

ブランコに今日の自分置いておく

佐藤 厚子 59歳

山形県

春の雲まとまるような卵焼き

高橋 陽子 37歳

ベランダで日毎消えてく吊るし柿

細谷 美紀子 46歳

ペンギンは転ばぬ手本雪の道

佐藤 文俊 52歳

群青の湖水にゆれる桜すだれ

古瀬 節子 63歳

八十路とて咲き忘れなき冬桜

蓮沼 昭三 83歳

福島県

アイドルにへんしんさせてしゃしんやさん

米澤 亜美 8歳

自転車をおおいかくした冬景色

三本木 裕紀 12歳

天の川夢があるから願い事

岡田 彩希 15歳

あの花は君を見つける道しるべ

平賀 良太 17歳

語りべのごとき良夜の古時計

佐藤 美弥子 46歳

茨城県

いちご狩り一粒一粒ちがう顔

鶴田 杏花 15歳

教室に余白が見えぬ時間割

宮下 千佳 17歳

教室に風速二ページ春の風

藤田 映子 36歳

故郷は夜が山から降りて来る

國分 れい 40歳

せきれいの追ひかけつこはきりもなし

萩谷 智 41歳

栃木県

カーネーションおりがみなんだよお母さん

佐藤 美緒 9歳

目をつぶり大仏若葉の風を聞く

加納 陽平 12歳

春よりは迷わず行ける教室へ

小山内 柚太 16歳

後悔が雨に濡れても流れない

生沼 歩美 19歳

どの星を捕まえようか冬木立

松本 孝介 33歳

群馬県

あさまだけ白いぼうしかぶりだす

木村 歩花 8歳

受験票真面目な私がおかしくて

金子 優香 15歳

耳あてて桜から聞く思い出を

三木 アトム 16歳

輪切りして等高線のキャベツかな

二川 智南美 20歳

円周率諳じている夏休み

小此木 フサ 77歳

埼玉県

うちのいぬマクラになったり遊んだり

安部 美海 9歳

ひまわりを育てて僕も背が伸びる

柳瀬 春希 11歳

逆上がり春の景色に変わってく

古谷 萌菜 12歳

猫の子のあくびの前のおちょぼ口

林 美里 16歳

影踏の少女の影は月へ逃げ

渡邊 氣帝 75歳

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