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受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

北海道

弱虫を捕れる虫あみ夢に見る

本間 晴乃 15歳

前へ行く春の日射しを探すため

岡田 知歌 16歳

草原の風を駿馬が連れてくる

卜部 美恵子 51歳

老の母餅切る指に雪あかり

川縁 肇 67歳

老い二人たまに急須で手が触れる

出口 義雄 85歳

青森県

よみせ行き金魚がかぞくのなかまいり

駒嶺 かりん 8歳

夏の日にすずしい頂上岩木山

五十嵐 愛里 11歳

卒園式親になった日思い出す

類家 梢 36歳

新巻のあご突き出して吊られけり

泉 良子 60歳

余生なほ道草をして帰り花

境 文子 74歳

岩手県

何色が自分の色かさがす旅

村上 綾菜 17歳

目をこすり返信まってる夏の月

田中 貴大 18歳

隣の子シャンプー香る冬木立

松岡 真里奈 18歳

ひっそりと河童が見上げる梅雨の星

伊藤 麻衣子 26歳

大根を引いたら地球まで笑う

中島 久光 66歳

宮城県

白鳥の飛立った後雪に穴

太田 光桜 11歳

雨が降り洗濯された桜の木

佐藤 汐梨 13歳

折り鶴や飛ばんばかりに羽広げ

三塚 美菜代 16歳

誰だろう窓を開ければ雪だるま

今野 実和 17歳

満月がぽとり落ち来た柚湯かな

小野寺 雅美 37歳

秋田県

もちやいてあみめのこげがあみだくじ

川村 潤南 8歳

春の風お花をさそって音楽会

浦島 彩椰 8歳

雪だるま私の方みてありがとう

田村 葵 9歳

せんぷうき告白されても首をふる

森田 真未子 11歳

目覚ましを自分で起こす師走かな

大友 和樹 18歳

山形県

黒帯を締める重さや初稽古

佐藤 結 21歳

夏鳥やひと声啼いて森になり

高橋 陽子 36歳

若き日の故郷に錦飾る夢

和田 律子 37歳

歌声も母に似てきて雛まつり

伊藤 明美 48歳

サングラス似合はぬ妻を娶りけり

島津 義浩 49歳

福島県

テスト中桜見てたら時間切れ

大内 優介 11歳

紅葉の磐梯山はふろ上がり

小島原 麻友 11歳

さくらんぼあなたのママは桜かな

八城 美和 12歳

電卓であなたへの想い計算中

甲賀 莉菜 17歳

誰よりも長湯している紅葉かな

斎藤 政弥 36歳

茨城県

ひゅんと来てひゅんと飛びさる親ツバメ

猪瀬 暁江 17歳

本読んでもみじしおりに一休み

森山 良介 17歳

黄金のイチョウの布団ではしゃぐ子ら

仁科 元彬 27歳

しあわせはお茶の香りの中にある

須田 玉枝 39歳

電話よりメールは優し夫かな

村上 由利子 65歳

栃木県

しもばしらはっぱのようにはえてくる

富永 琴子 7歳

雪雲をかたにかけてる赤城山

岡崎 瑠果 13歳

吾子の手の強さに驚き春の風

八木澤 由貴子 32歳

昔はな!父もできたぞ二重とび

大貫 恵子 38歳

草臥れて向こうの山と一休み

黒川 周平 61歳

群馬県

初げいこ心も竹刀もまっすぐに

樋渡 陽 10歳

ぎょろぎょろとにらみをきかせるだるま市

新井 萌子 18歳

漬物の位置を論ずる春うらら

大島 新哉 34歳

つくしんぼつむじ二つの児と遊ぶ

植原 ツギ子 66歳

花みずき山の香りの人と逢ふ

木村 光子 79歳

埼玉県

寒げいこ終わったぼくに朝日さす

篠原 奏太 12歳

一年分話を聞いてねお雛様

原田 彩生 15歳

金木犀午後の教室ふと薫り

羽取 彩芽 17歳

ランドセルエールをつめて送り出す

大庭 由佳 37歳

肩車空を吸い込み孫はしゃぐ

服部 幸雄 61歳

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