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受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

優秀賞

小学生の部 (幼児含む)

おし入れが開かない雪の重さかな

富山県 小村 彩乃 9歳

パンの耳残して白鳥思い出す

青森県 吉田 海里 11歳

げんかんで雪のにおいがわかる朝

福島県 大和田 盛裕 11歳

雨の日の遊具はなんだかさびしそう

広島県 水馬 千幸 11歳

かれ草をふんで見つけた冬の音

大分県 餅原 楓 11歳

金魚から夏の話を聞いている

青森県 熊谷 萌 12歳

球根をしっかりうめて春を待つ

福岡県 軸屋 螢 12歳

中学生の部

初夢に母が出てきて二度寝する

東京都 櫻井 直也 13歳

山越えてのきのつららの祖母の家

愛媛県 大野 充晃 13歳

赤とんぼ炎のような日暮れかな

東京都 青木 亮佑 14歳

居残りを終えて石蹴る夏の暮れ

愛知県 小島 健 14歳

ひまわりの自信たっぷり午後一時

兵庫県 為広 真緒 14歳

いつからか僕を見上げて叱る母

兵庫県 山根 健嗣 14歳

祖母の手はくしゃっとにぎった紙のよう

宮崎県 平川 祐衣 14歳

高校生の部

ブランコの冬に愛され揺れている

京都府 中原 千尋 15歳

朝もやの中からでてくるでかいバス

福島県 佐藤 隼也 16歳

僕が居て僕しか居ない僕の影

福島県 安瀬 智昭 16歳

まないたの音ではじまる日本の朝

神奈川県 宮原 大 17歳

豆をまく母から本気で逃げる父

福岡県 鶴田 奈緒 17歳

サンダルの砂を流して終わる夏

愛知県 林 由貴 18歳

マフラー編む想いが形になってゆく

兵庫県 丸山 真依 18歳

一般の部A (40歳未満)

マネキンのツンと尖った夏の胸

大阪府 村田 晋子 24歳

冬蜜柑すじとりながらみなゆるす

奈良県 柳川 杏美 24歳

逃げ水や光の向こうに君がいる

群馬県 一倉 扶江 25歳

深雪の静けさまとう新茶かな

山形県 佐藤 佳久 31歳

ただそこにある夕暮れの赤ポスト

静岡県 開 千史 31歳

桜だって騒いでみたい散る前に

岡山県 東泉 礼子 33歳

昭和史を氷柱一句でしめくくる

大阪府 木本 隆史 35歳

一般の部B (40歳以上)

こんもりと父の日記に森がある

滋賀県 北村 幸子 47歳

雑煮食う家族も増えて赤道下

ブラジル 難波 ふく江 62歳

木は蝉に蝉は木となり一ト日暮れ

山口県 田嶋 みつる 69歳

ざぶざぶと心を洗ふ盛夏かな

岐阜県 山田 多嘉子 71歳

冬晴れに杭の打たれる孤独かな

茨城県 大橋 静 72歳

十三夜鯨の寝息よりの波

東京都 長岡 貝郎 78歳

ブラジルは大豆大国種を蒔く

ブラジル 國兼 立子 78歳

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