受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

愛知県

たたいたらバッタがはをみせにらんでた

中川 姫花里 7歳

こいのぼりきみはクロールできるのか

澤木 駿太郎 10歳

一日五本バスのお客は蝶二匹

水谷 孝士 33歳

ドアの裏母も覚える英単語

奥村 照代 49歳

ポンポンと西瓜の返事確かめて

横井 和幸 54歳

三重県

初めての学校先生そして風

片出 珠々 11歳

バイキングお腹いっぱい春食べる

松井 和歌子 13歳

自転車で一気にくだる桜坂

岡﨑 絢子 15歳

初恋の面影残る同窓会

山崎 恵子 49歳

月冴えて遠い昨日の別れかな

野間 得生 69歳

滋賀県

三兄弟それぞれ違うカゼをひく

北川 祐也 11歳

餅まるめほっぺにあてるあたたかさ

小根田 栞 12歳

星々に語り継がれて神話かな

鞘本 希望 17歳

目があえば心で蝶々がおどっている

岡田 真由子 17歳

びいどろの向う昭和が未だ見える

炭﨑 博 78歳

京都府

おちゃのみにさくらの手紙が入ります

大槻 真友子 9歳

きもだめしお化けに道を聞いて行く

俣野 のぞみ 11歳

同窓会みんな大人の仮面脱ぐ

金森 景子 22歳

電話待ち氷くずれるアイスティー

栗林 美保子 33歳

母の背を追いかけたくなる田舎道

藤木 佐百合 42歳

大阪府

大掃除ガラスに写る空を拭く

久保 俊貴 13歳

水たまり鏡の世界の入口だ

村山 香 14歳

初夢で茄子の大群追ってくる

新牛込 安奈 16歳

消しゴムがへるたび俺はえらくなる

武村 信彦 17歳

北風よまっすぐに行け海に出る

河野 嘉子 53歳

兵庫県

はいたゴミ風と一緒に戻ってくる

竹内 理乃 12歳

お正月もちに銀歯をさらわれる

藤原 朱里 13歳

虫ひとつ地震のように大さわぎ

村井 佑介 13歳

神様に一番近い春の午後

井久保 樹子 17歳

冷めかけた恋をポットで保温する

吉村 加代子 52歳

奈良県

子つばめに肩を貸してる仁王像

久保 貴嗣 16歳

雨あがり町うごきだす祭りかな

谷 仁史 16歳

節約と布団に潜り昼寝する

西川 剛央 29歳

まだまだと埋め尽くしたる雪景色

外輪 清孝 70歳

講堂のピアノ調律春近し

亀井 仁風子 77歳

和歌山県

渋滞でガラスがくもる冬の旅

三前 里佐子 14歳

プレゼント真っすぐ飛べと蝶むすび

平田 愛 15歳

花びらを栞にしつつ通学路

住田 孝介 16歳

さよならの後ろ姿はたくましい

江原 摩耶 17歳

遠出してマイナスイオン持ち帰り

土尻 朋代 29歳

鳥取県

柿食えば秋が広がる口の中

杉内 愛 15歳

因島フェリーの汽笛は時を越えて

中原 陽介 18歳

豪雪にチューリップの芽立ち往生

吉田 雅子 43歳

ゴミ拾う地球が笑ったように見え

谷口 潜風 58歳

古寺の片隅占めて百日紅

長谷川 敏雄 65歳

島根県

しんきろう見ながらあそぶ子供たち

永見 亮磨 12歳

シクラメン大雪を背に映える赤

佐藤 育子 31歳

月の灯を吹き消したくなる夜だった

福間 進 44歳

目を閉じて辿る追憶春の雪

登米 光枝 52歳

ふるさとが大きく見えて秋がくる

森口 時夫 70歳

岡山県

大雪が町にふとんをかけました

繁本 靖子 13歳

兄ちゃんが初めて無理してお年玉

柴野 彩希子 16歳

夏の海高ぶる気持ち帆に乗せて

岡田 昌士 17歳

見上げればジャックとなりぬ大夏木

山本 修二 59歳

あやとりの橋を渡って亡母に逢う

山本 照子 60歳

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