受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

佳作特別賞

沖縄の悲しみ刻む糸数壕

広島県 小川 拓哉 14歳

階段にふたりならんでひな人形

広島県 末田 良輔 14歳

雪かぶる僕そっくりのお地蔵さん

広島県 深田 啓太 14歳

祖母からのメール手袋はずし見る

広島県 小川 真依 14歳

夏休み線香花火と共に消え

広島県 河井 祐希 14歳

あたたかい声がとびかう市場あり

広島県 山尾 佑夏 14歳

梅の花にぎりこぶしを開きゆく

山口県 田中 有祈子 14歳

本の中いつも光が満ちている

徳島県 大西 彩 14歳

ストーブがそっと寒さをのみこんだ

愛媛県 山本 みなみ 14歳

お年玉樋口一葉見えかくれ

愛媛県 土居 和香奈 14歳

柿畑家族で集う焚き火かな

愛媛県 山内 美緒 14歳

嬉しい日一つ飛ばしで階段登る

高知県 須賀 彩 14歳

冬の日にふれる校章つめたくて

福岡県 荒巻 遥 14歳

しめ縄の角度にこだわる祖父母かな

福岡県 髙畑 紗穂 14歳

テスト中よそ見の先は鳥一羽

福岡県 野崎 百合那 14歳

蛍獲て我の手の中青に染まり

福岡県 藪内 耀子 14歳

潮まねきまねして弟右手挙げ

福岡県 田中 武征 14歳

雪ダルマ夜の町を見守っている

福岡県 荒巻 奈美 14歳

小さき掌も一人前と餅丸め

福岡県 中村 裕佳 14歳

朝練のクラリネットの冷たさよ

福岡県 大森 南 14歳

初詣で気合いを入れて二拍手す

福岡県 中村 謙太 14歳

大口をあけて牡蠣汁すすりけり

福岡県 井芹 峻輔 14歳

夏の海日差しばかりが散っている

福岡県 下野 恭兵 14歳

はっぱに虫秋の楽譜のできあがり

福岡県 松本 あい子 14歳

春風が眠り薬を持ってくる

佐賀県 畑山 結香 14歳

オリオン座口開け眺める部活あと

長崎県 樽田 萌 14歳

「おかえり」とさんまのにおいがうれしいな

熊本県 増永 美咲 14歳

春の陽が当たる若葉はシャンデリア

熊本県 堀 洋平 14歳

春の午後大きな雲と旅をする

宮崎県 清水 法子 14歳

月光に心奪われ時過ぎる

宮崎県 瀬之口 正太郎 14歳

教室にかざる菜の花離任式

宮崎県 倉岡 奈美 14歳

気付いたら風になってた白い息

鹿児島県 国本 萌美 14歳

冬の海なぜか悲しいねずみ色

北海道 内田 大輔 15歳

氷柱から落ちる雫で春が来る

北海道 滝 このみ 15歳

大吉が出るまで引いてる受験生

北海道 後藤 慶宏 15歳

ひな壇の一番上に座りたい

北海道 石橋 美佳 15歳

星月夜近くて遠い父の影

北海道 森本 康太 15歳

寒椿朝日を浴びて嬉しそう

宮城県 鈴木 啓臣 15歳

雪の田に一人と一匹足のあと

宮城県 大泉 学 15歳

満月を見ながら思う円周率

山形県 難波 みち 15歳

クリスマス妙に張り切る父がいる

山形県 井上 佳菜 15歳

球根の動く気配や冬日向

福島県 尾形 あゆみ 15歳

夏の空絵の具にはない澄んだ青

福島県 渡邉 隆哉 15歳

さよならを言いかねている赤とんぼ

福島県 太田 隆仁 15歳

窓越しに四角い冬の一ページ

茨城県 武田 侑梨子 15歳

「帰ろう」とそんな一言欲しい冬

茨城県 川村 彩佳 15歳

夕空にとんぼの団体低飛行

栃木県 三嶋 淳也 15歳

後輩の活躍を見て卒業す

群馬県 栗原 幸奈 15歳

ポケットにお守りしのばせ挑む春

群馬県 金井 良介 15歳

初雪や軟着陸して姿消す

群馬県 小菅 成明 15歳

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