受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

山口県

おだまきのつぼみロケット発射台

山本 恵 10歳

牡丹芽に少女が二人立ち止まる

加藤 龍 23歳

夏が来るでもその前の海が好き

村本 好江 32歳

徳島県

寒くなりやたらと声がでかくなる

三木 航太 16歳

カンナには赤き不実がはみでてる

山田 絵里 36歳

三月やオムレツの黄は自我の色

岡本 信子 48歳

香川県

ドングリのワルツ聞こえる並木道

岩倉 友里子 11歳

付け爪を置いて教わる夕支度

山下 祐貴子 25歳

迂回して休耕田のれんげ踏む

磯崎 好則 38歳

愛媛県

仲直りのきっかけにする蕗の薹

窪田 圭子 38歳

猫ほどのプライドも無く着膨れる

宮田 啓子 50歳

音たてて大豆の乾く秋日かな

大西 秋廣 72歳

高知県

まねき猫恋の相手はまねかれず

和田 伸美 12歳

少しづつ青が混ざって春になる

高橋 未来 14歳

太い手の祖父の育てし冬すみれ

岡宗 温子 14歳

福岡県

土筆煮が上手な祖母がいたんだよ

與座 千晃 13歳

制服が昨年の春より似あってる

山下 繁喜 14歳

考へる河童の皿の苔枯るる

北川 豊培 66歳

佐賀県

風鈴は風のお客のベル代わり

上田 伸也 11歳

時止まれ横にしてみた砂どけい

山口 由衣 15歳

ほめられた日から柿むく父の前

三原 恵美 17歳

長崎県

あおむしが寝袋脱いで春がくる

辻本 真理子 13歳

行進の息もはずむよ秋日射し

太田 香織 15歳

思い出は洗濯しても色あせない

山本 ちひろ 17歳

熊本県

夕やけが山にパクパク食べられる

岡部 祥子 12歳

夫婦には賞味期限はあるのかな

中山 陽子 12歳

紫陽花に小さい家が住みついた

松山 祐子 16歳

大分県

たんぽぽのような人生やってみたい

高野 桂佑 12歳

第一歩ふみ出すべきか霜柱

高司 貴浩 16歳

春風にゆられて猫と夢の中

篠田 久美子 24歳

宮崎県

かげろうが鉄のパイプをぐにゃっと曲げる

崎田 宏暁 9歳

ヒロインのセリフうつって夏きたる

片山 佳代子 28歳

潮騒を呑み込んでいる蜜柑山

松元 睦衛 65歳

鹿児島県

絵馬に書くほんとの願い書けなくて

山下 智子 11歳

けっしょうは雪の心の形だよ

有木 千恵 11歳

木漏れ日がワルツを踊る夏の午後

床次 里美 20歳

沖縄県

「キスしていい?」いきなりだから記号のよう

森山 明美 27歳

迷いつつ飛び込む胸に春来るか

大城 ゆかり 28歳

ヒト科われ朱に交わりて風邪ひかず

比嘉 かよ梨 47歳

ドイツ

神さまが色をこぼすと虹になる

榊原 咲耶 10歳

イギリス

星ってね落ちてこれない花火かな

戸田 久美子 12歳

ブラジル

落葉焚くたのしみ父に残しおく

猪野 ミツヱ 75歳

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