受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

福井県

白シーツもう冬というはだざわり

小川 和也 18歳

星飾るために枯木となりにけり

岸名 隆一 50歳

生き甲斐を子から妻に戻してる

山下 博 55歳

山梨県

花火より隣りで笑う君を見る

鶴田 貴子 17歳

霜柱踏むと地球がやわらかい

わたなべ てるお 40歳

前列は大根並び網干場

柏木 まり 60歳

長野県

うたた寝や母は大の字父くの字

宮川 しのぶ 27歳

初詣孫は出店を拝みけり

向井 正彦 63歳

母からの長き手紙や帰り花

阿部 章子 69歳

岐阜県

けんかした携帯電話とにらめっこ

斉木 麻代 17歳

五十音はじめの2文字送ります

石原 美保 24歳

たっぷりと雪あり一人ぼっちかな

水谷 公美 64歳

静岡県

山の日のやすらぎを背に餅を切る

伊藤 尚美 14歳

けしごむを使いきったら春がきた

山崎 綾子 15歳

二千年生きてきたかに錯覚し

井出 武 70歳

愛知県

北風や背中にちから入る朝

市川 博章 12歳

せみとりの思い出と切られたやなぎの木

服部 淳 15歳

梅咲いて鳥も素足でやってくる

鈴木 昌宏 66歳

三重県

お互いに言葉を待ってる夕陽公園

松村 美帆子 17歳

七草を毎年覚えまた忘れ

竹下 みつ代 54歳

湯けむりの底に拡がる星の海

橋本 英一郎 64歳

滋賀県

きらきらとコンペイトーがおちてくる

山本 和則 16歳

結婚って昔は酸素今空気

西村 道子 44歳

連凧のしどろもどろの離陸中

宮地 寿子 55歳

京都府

菜を間引くごとに詫びてる指の先

宮川 健次 31歳

このままで止まれと願う孫の笑み

渡辺 陽子 51歳

駄菓子屋のルビーの指輪夏に入る

森 幸子 64歳

大阪府

まんげつがしんくに染めたうさぎのめ

水上 真紀子 14歳

触角にさわらないでね十七歳

中川 裕美子 17歳

風花や彼女のそばにいつも猫

廣畑 昌子 68歳

兵庫県

風車風のワガママ聞いている

森田 敦志 16歳

素直になりたくてぶらんこにゆれてみる

石上 陽子 29歳

唇は盗むものなり螢狩

高田 繁 63歳

奈良県

きりの中あるく人間のっぺらぼう

高橋 まどか 9歳

浴衣着て背筋を伸ばし君を待つ

綿谷 典子 22歳

いつのまに色があふれてそこに春

北平 ゆり 32歳

和歌山県

ふろにみず入れてはじまった二千年

山本 祐也 12歳

大そうじ昔の自分を発掘す

谷口 南帆子 15歳

三世代五月の風の地鎮祭

前出 恵 36歳

鳥取県

春一番南に私北に君

亀本 友美 16歳

供花の百合枯れて素足のマリア像

山本 小品 61歳

島根県

春風が外に出ようとさそってる

品川 未央 8歳

大草原弱肉強食家もそう

河野 紗代 12歳

流れ星見逃す一瞬腕のなか

民谷 実枝子 25歳

葱坊主つまずいたっていいじゃないの

児島 道昌 61歳

岡山県

雨上がり花を届けにぼくは来た

財部 盛重 33歳

捨て猫の疑い深し草の花

難波 鈴江 61歳

炎天へ日のいけにへの電工夫

平上 昌子 66歳

広島県

虹を見た私の目玉も七色だ

高橋 久美子 16歳

ただの星君がつなげて白鳥座

有木 裕子 37歳

春疾風港に残る力石

大出 豊子 74歳

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