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受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

佳作

農業科相手にされない秋化粧

神奈川県 石堂 伶奈 18歳

ぽつねんと一本だけが秋だと言う

神奈川県 稲森 文哉 18歳

卒業や皆勤賞も誇りなり

神奈川県 笈田 桃奈 18歳

恋人と自転車乗らず横並び

神奈川県 大石 未優那 18歳

冬麗らまた会いたいと手を合わす

神奈川県 坂井 華音 18歳

扇風機悩みを飛ばしてくれないか

神奈川県 玉城 隼之介 18歳

しんしんと海風しみる助手席

神奈川県 角田 葵 18歳

ひっつき虫友とかけっこあたたまる

神奈川県 峰岸 果穂 18歳

天からの迎えの西日窓のネコ

神奈川県 高橋 陸斗 18歳

今はただ酔って痛くて夜桜に

神奈川県 鈴木 柊子 19歳

春風のかおりをまとう逆さ富士

神奈川県 山田 悠太 19歳

失ってまた失って枯れ木かな

神奈川県 森下 慧人 20歳

焼き秋刀魚箸で切開手術する

神奈川県 瀬山 青央 20歳

ありがとう毎日つけたマスクさん

神奈川県 戸田 恵理香 20歳

傘忘れ彼の右肩濡らす夏

神奈川県 安田 温哉 20歳

春の雲流れるさまに救われる

神奈川県 小林 莉穂 20歳

春風と揺れるつり革みぎひだり

神奈川県 森田 悠斗 20歳

春風に誘われ斜め45度

神奈川県 脇屋 拓武 21歳

忘れっぽち凹んだソファーはあなただった

神奈川県 韓 惠子 23歳

赤くなる空と紅葉と君と僕

神奈川県 鈴木 基方 23歳

見上げたら涙光らす月の夜

神奈川県 出水 紘梨 24歳

悩み尽きぬ編み長くなりゆくマフラー

神奈川県 多田 菜月 24歳

三番線定刻通りに春来たる

神奈川県 山口 慶喜 24歳

青嵐君の話を聞き逃す

神奈川県 久保 日菜美 25歳

夕焼けを呑み尽くしたる曼珠沙華

神奈川県 鈴木 恵梨奈 25歳

夏木立早く会いたい金曜日

神奈川県 鈴木 夏樹 26歳

甘酒を飲みながら行く文京区

神奈川県 八木 結芽歩 26歳

初仕事心臓ぎゅっとなる受話器

神奈川県 鈴木 祐紀 26歳

高尾山はずむリュックに春近し

神奈川県 谷口 創太 26歳

片耳を動かす猫や秋の暮

神奈川県 杉本 ありさ 28歳

得意気に歌ふ二歳児春隣

神奈川県 山本 真穂 28歳

うららなる人の寝癖をよく見る日

神奈川県 井上 菜月 28歳

カルデラの緑一色に余りなし

神奈川県 志賀 未来 29歳

うちの子は元気か静夜のおおいぬ座

神奈川県 佐藤 愛香 29歳

フリージアのつぼみの数だけ待つ希望

神奈川県 山下 美里 29歳

たいやきの香りに釣られ信号待ち

神奈川県 多久和 望 30歳

どうせ汗だくだし傘はいらないよ

神奈川県 山根 拓也 30歳

さかのぼる話どこまでお元日

神奈川県 清水 翔 31歳

ネクタイをほどく指先春の午後

神奈川県 杉山 健太郎 31歳

ピンクだけ数えてしまうひなあられ

神奈川県 白石 桃子 32歳

手袋をわざと忘れた君が好き

神奈川県 池谷 有紗 33歳

ほつれたる作業着へ挿すカーネーション

神奈川県 岩橋 宣輔 33歳

宇宙から探す母国や花明り

神奈川県 須山 恵美 34歳

花筏いらぬ世話してばかりいる

神奈川県 伊藤 大樹 34歳

夏虫を逃がして思う四十路かな

神奈川県 柴崎 奈々子 35歳

ニ歳児の背中追いかけ春一番

神奈川県 古市 奈緒 36歳

寒波来る泣く前みたいに鼻が痛い

神奈川県 中丸 友惠 37歳

ふきのとうついに褒められた三年目

神奈川県 町屋 朝子 37歳

父子の手でツリーを飾る冬の夜

神奈川県 松永 陽子 39歳

たまらずに月をしぼって飲み干せり

神奈川県 下谷 茜 39歳

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