受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

佳作特別賞

夕立が来そうあなたの瞳にも

茨城県 金 娜煕 18歳

犬と足共存国家の置きごたつ

茨城県 山口 真太朗 20歳

夕焼けや宝探しの上手い君

茨城県 本谷 友里絵 24歳

カサカサとぼくに近寄る落ち葉たち

茨城県 田口 湧介 27歳

「春らしい」って言い訳で君を褒めたい

茨城県 小川 えりか 29歳

背伸びしたトレンチコートで春になる

茨城県 沼田 明理 29歳

くしゃくしゃに丸めて捨てる12月

茨城県 三津山 智香 30歳

包み紙綺麗に開けて星を折る

茨城県 小野崎 愛純 30歳

英雄はあの日遅れた新社員

茨城県 鈴木 陽介 31歳

礼服の価値は黒さとカブトムシ

茨城県 塚口 恵実花 32歳

かたつぶり雨の匂ひの殻一つ

茨城県 渡邊 夏希 33歳

からころん路面の落ち葉自由形

茨城県 鈴木 雅子 35歳

下敷きの反発力や夏来る

茨城県 中原 壱朋 38歳

広すぎと飛行機雲が空を分け

茨城県 猿田 尊子 40歳

大鳥居くぐる一閃夏つばめ

茨城県 渡邊 洋一 43歳

湯豆腐がかたいこころに入り込む

茨城県 國分 レイ 46歳

満月をぴたりと捉ふ手水鉢

茨城県 川上 修一 74歳

火星から指令が届く金木犀

茨城県 宮川 礼子 75歳

初鴨や雲の迎える水鏡

茨城県 小松崎 孝志 75歳

シンバルの一打で春の目覚めけり

茨城県 菅原 仲江 76歳

青梅を蹴る少年は風の中

茨城県 齋藤 寛 89歳

ピューピューとうなる電線跳ぶツグミ

栃木県 髙森 亜門 13歳

涼風や牧草のびゆく祖父の家

栃木県 薄井 悠 14歳

春装や父に貰った金時計

栃木県 米久 滉生 16歳

机には広げておいた課題たち

栃木県 齋藤 朱憂 17歳

文化の日じわり詩集と相対す

栃木県 増山 朋笑 18歳

赤子泣く洗い忘れた哺乳瓶

栃木県 島田 優紀 25歳

膝の猫降りて伸びして春の風

栃木県 星野 瑞希 26歳

茄子の棘夫の一言抜けぬ夕

栃木県 竹井 舞子 34歳

老父母と長電話して盆迎ふ

栃木県 神村 知里 37歳

雛壇のうしろに作る秘密基地

栃木県 半田 良浩 47歳

右肩の湿布は斜め山笑う

栃木県 青柳 婦美子 49歳

ごろごろと猫ののど鳴る日永かな

栃木県 青木 一夫 66歳

日向ぼこ猫舌ほどの陽の温み

栃木県 手塚 美喜夫 67歳

吾子十五無口になりて冬日向

栃木県 杉山 迪子 71歳

去年今年まだ少しある力瘤

栃木県 井上 静夫 77歳

まどの外白いぼうしのあさま山

群馬県 吉川 和 10歳

雷だかくれた妹ダンゴムシ

群馬県 菅間 美香子 11歳

じゅくを出て母のおむかえ月と待つ

群馬県 上村 奈月美 11歳

書き初めの筆はしらせる体育館

群馬県 青木 健生 12歳

寒空に触れたそでパチリと道化

群馬県 狩野 一花 12歳

息を吸う冬の匂いに包まれて

群馬県 清水 花凜 13歳

金魚すくいうちに来るのはどの子かな

群馬県 大久保 空 14歳

韻を踏むラッパー気分で霜を踏む

群馬県 新井 希亞 14歳

消しごむが月のように欠けていく

群馬県 山本 夢翔 15歳

すり傷の一つも付けず夏休み

群馬県 小川 苺夢 15歳

宿題を今日だけ休む大晦日

群馬県 山内 瑠華 15歳

高砂を舞えば四霊の声がする

群馬県 亀田 幸輝 16歳

窓の外なんだカラスも退屈か

群馬県 荒川 真希 16歳

寒空に見上げる街灯用心棒

群馬県 山口 奏音 17歳

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