受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

千葉県

菜の花の上で風きるいすみ鉄道

森田 啓介 12歳

風鈴の金魚は夏を知っている

稲場 晴香 16歳

それでいい人も自然も曲線だ

山崎 美波 26歳

夫といふ句敵のいて文化の日

中堤 香苗 34歳

観覧車満月駅に止まりけり

荒木 敞 76歳

東京都

しおひがりうみのいろはそらのいろ

金森 創 8歳

ブランコは風の仲間へ入る道

新井 めぐみ 12歳

トーストに冬の固さのハチミツを

中野 芽衣 14歳

あの星は縄文時代も知っている

伊達 彩花 26歳

うららかやトメハネハライを正しうす

大久保 菜津子 39歳

神奈川県

風りんが風にまけまいとおどりだす

清水 美羽 11歳

寒月を睨みつけてる鬼瓦

新井 優奈 15歳

秋高し山の向こうも山であり

畔蒜 将 16歳

箸先の煮しめつややか春立ちぬ

内堀 敬介 40歳

遊びたいコスモス風の尾を掴む

佐藤 龍夫 76歳

新潟県

向日葵に越されるまいと牛乳飲む

岩田 菜々実 13歳

陽だまりの猫になりたいテストの日

田中 陽 18歳

手についた伊予の残り香春よ来い

奥村 直之 28歳

耳すまし春の産声生まれけり

上野 啓太 29歳

いつも買う小さき母の好きなお茶

平田 由香里 54歳

富山県

かぼちゃさんはっぱの下で昼ね

俵 絵吏子 7歳

青い海夕日は海がわれる時

川原 悠仁 11歳

深呼吸して書き初めの筆をおく

山崎 航芽 12歳

置き場所の定まらぬ椅子春の宵

満保 千里 54歳

雪晴れやきりりとしまる山の影

岡野 満 63歳

石川県

歌留多よむ酔うても大き祖父の声

澤﨑 夢叶 15歳

人混みが僕を薄める夜の街

小谷 拳司 15歳

田植時大きく握る塩むすび

飴野 瑞歩 16歳

蛍火を掬ひて恋の邪魔をする

辻本 直子 48歳

この心放り投げたき冬銀河

茶谷 一花 66歳

福井県

あじさいも君の笑顔もすんでいる

五十嵐 美香 16歳

生まれたと友より知らせ薫る風

橘 貴臣 37歳

子を寝かせショートカットの髪洗う

吉島 芳江 54歳

扇風機たまには逆に回りたい

岡田 小夜子 78歳

寝ころんでつくしと話したくなる日

三ツ山 寛 82歳

山梨県

まん月がわははとわらう帰り道

小松澤 航 9歳

恵方巻どっちを向いてもおいしいな

望月 祐香 15歳

霜柱課題をさくさく終わらせよう

石山 德紘 15歳

春の風新たな時を呼んでくる

河野 圭吾 17歳

風の子の目にもくれない秋茜

坂本 悠大 28歳

長野県

赤とんぼ夕日のおふろにとびこんだ

牧野内 那帆 8歳

ぐんぐんと生れ変わって雲のみね

矢﨑 梨奈 10歳

おにぎりに皆の幸せぎゅっと込め

北原 麻美 37歳

朝顔の色褒めて行く登校児

杉山 美津子 68歳

今日も無事一番風呂で腰のばす

赤羽 トシ 94歳

岐阜県

ふきのとうみんなの声をまっている

有末 実央 10歳

謎めいた隣の空席ヒヤシンス

林 愛友那 15歳

黒板が白くなるほど眠くなる

堀口 大輔 17歳

鈴虫が耳の中から出ていかぬ

岩田 葉子 38歳

よくもまあ落ちないものよ望の月

丸山 肇 61歳

静岡県

かき氷ぬすんで行った太陽だ

土屋 暁子 7歳

白木蘭誰かの手紙のせている

飯塚 美紅 13歳

啄木鳥のできたての音楽しんで

伊藤 響希 17歳

マシュマロのやうな顔して新学期

荒川 訓子 62歳

小春日や母の手紙の大きい字

黒柳 康子 70歳

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