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受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

北海道

雪うさぎ家で飼うことできなくて

柿山 いづる 13歳

「種の起源」捲りてあくび春休み

斉藤 亜美 18歳

降雪で道幅狭く譲り合い

中島 彬 29歳

凍て道にキュッキュッと笑う土踏まず

石黒 よし子 71歳

故郷の訛りに戻る長電話

辻 義和 73歳

青森県

もみじさん赤い手ぶくろわたしと同じ

武士澤 莉央 8歳

赤とんぼひと時だけのペンダント

安保 泉里 17歳

蟻の列シルクロードの駱駝めく

加藤 健一郎 49歳

春をつれ干しざお売りの声が来る

中村 志保子 64歳

荒野にも立たねばならぬ冬芒

瀧内 政子 79歳

岩手県

ファッションショー紅葉した木がきどってる

川畑 美紗希 14歳

満月が僕に突き刺す光の矢

三条 琉月 14歳

秋の色レンズをのぞけば見えてくる

松田 響 17歳

縁側の障子の穴から子の笑顔

菊地 美穂 22歳

折り鶴の折り目の数だけ子が笑う

奥寺 英文 31歳

宮城県

静寂に情熱飛びゆく弓道場

清水 遥 13歳

みちのくの笑顔あふれる聖樹の灯

北村 玲奈 15歳

雪解けに顔を覗かす内気な芽

後藤 遥輝 17歳

赤リンゴ昨日の夕日の仕業かな

糠盛 紫帆子 37歳

100歳の姑とお茶する小春かな

山口 恵美子 65歳

秋田県

いもほると土の中から声がする

後藤 叶夢 9歳

ロープウエー夜景へ星が増え出した

今井 愛 12歳

父ははの教へが灯り冬座敷

石田 幸栄 38歳

小春日やあくびしている丸ポスト

沢田 欣之 75歳

真直ぐとは言えぬ来し方葱の畝

藤 武 81歳

山形県

細枝に雪がちょこんとベレー帽

津田 和輝 14歳

届かない思いは白き息となる

阿部 栞侑 16歳

一年生廊下に残る土の匂い

丹波 佳久 32歳

わだかまり残りしままの冷奴

菊地 みさ子 67歳

秋の陽にドボルザークが溶けていく

川合 美幸 86歳

福島県

卓球の試合の後に星一つ

大山 周太郎 11歳

冬晴れやバックミラーにある故郷

皆川 柊都 17歳

冬風がワサビのように鼻にくる

星 真太郎 18歳

つづれさせ口約束はこんなもの

内山 道子 64歳

西瓜割太平洋が笑ってる

湯田 耕衞 78歳

茨城県

春来たとメダカ喜ぶひなたぼこ

増渕 愛 10歳

夏祭りいちご風味の恋の味

川又 彩加 14歳

浅春やシャツの含んでいる空気

井上 樺恋 20歳

初めての寝返り孫の春一番

村上 由利子 71歳

青年の手の平厚し青林檎

小松﨑 孝哉 90歳

栃木県

いねかりをがんばる祖父母の顔を見る

鈴木 優太 10歳

人間も雀も膨らむからっ風

齋藤 夏菜 17歳

犬の耳もピザのチーズも垂るる冬

鈴木 桃子 33歳

武者人形飾る傘寿の心意気

小松 章 86歳

晩学やなかなか咲かぬ冬の薔薇

大橋 正義 87歳

群馬県

雪の中ズッポズッポと足ならす

工藤 広生 9歳

ただいまと毎日言える温かさ

江口 百花 17歳

歩行者は勇者のごとし空っ風

野口 沙紀 24歳

新緑が瞳の奥まで運ばれる

小林 美沙 38歳

寒月に声出す自動販売機

石川 敏子 79歳

埼玉県

春隣り英語の先生髪切って

佐藤 珠羅 14歳

自販機の下一段が冬活用

横川 あゆみ 16歳

わが子の目覗けばそこにはいい未来

安本 久美 27歳

春近し2センチ高いハイヒール

高橋 理恵 36歳

春光を紙ヒコーキが裏返す

柏木 晃 86歳

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