受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

愛知県

竹馬で父の目線で初日の出

加藤 起麻 7歳

ちょうちょうがなやんで決めたチューリップ

山本 玲華 11歳

駅を出て風に感じる帰省かな

本多 瑞輝 20歳

桜咲くいつも何かの一年生

大川 由香 36歳

蒲公英や一番小さき母の靴

伊藤 昌之 52歳

三重県

秋長し大仏様も足しびれ

北川 乃愛 12歳

星屑を取りにいこうかあの夏へ

上村 桃恵 21歳

柿吊って甘み増すなり祖父の顔

高山 賢治 35歳

ふきのとう地球をちょっと膨らます

奥山 和子 60歳

麦笛吹く八十歳の音色かな

西村 礼子 85歳

滋賀県

秋の夜祖父母が歩く手をつなぎ

西 未羽 15歳

マンホールはじいて眩し夏の日に

村瀨 公崇 16歳

金の穂に耳傾けてペダル漕ぐ

小谷 さくら 19歳

偶然を必然として山笑う

小見 明子 39歳

花の雨透明な傘さしてゆく

中島 正則 64歳

京都府

じいちゃんと笑って入る極楽湯

矢田 悠真 10歳

手のアイス君との電話で溶けていく

朴 舜華 14歳

一駅でみるみる増える雪だるま

井上 満絢 16歳

行く道のはっきりとして寒椿

永瀬 唯 28歳

耕人の呼び声放物線えがく

大谷 昌子 81歳

大阪府

初風呂やシャンプーもこもこ未年

兵藤 麻由紀 9歳

宿題が僕の休みを食べていく

河野 凱斗 13歳

花びらがまいちるころの待ち合わせ

京野 宏美 13歳

青ペンのインク溶かせば夏の海

駒谷 遥也 15歳

芽吹く春半熟卵で出かけよう

高槻 知子 41歳

兵庫県

いねをかる風が吹いたらオーケストラ

外岡 実侑 12歳

浴衣着て恋する私金魚みたい

吉瀬 さくら 16歳

菜の花に埋もれて君のなお光る

福本 真奈 21歳

桃の日の厨あさから酢の匂ひ

川端 なづな 73歳

虫干やときめき残る文の束

太田 邦夫 78歳

奈良県

ちゃばしらを笑顔で見てるおじいちゃん

西岡 妃莉 10歳

かき氷ほどよくとける方程式

栗原 里奈 16歳

曇り空色紙ちぎって貼りましょか

中川 幸代 51歳

六年生希望の羽が透けて見え

笹岡 佳子 54歳

わがままな形の雲に丸い月

清水 国治 65歳

和歌山県

えほうまきたべたらおねがいわすれたよ

沼田 萌音 10歳

青空はいつも私のバッテリー

田村 知咲季 14歳

せんたくをしている母にセミ止まる

芝峰 季桜奈 14歳

十七の心に咲いた寒椿

東 詩歩 17歳

先代の座りし石よ落ち葉掃く

山川 百合子 72歳

鳥取県

なしのかわぐるぐるめいろつづいてる

林 幸 7歳

かくれんぼふきのとうが顔をだす

藤田 彩寧 8歳

汽車を待ち田舎を実感駅一人

松本 晏佳 17歳

花しょうぶ赤白帽の列みだる

林 敦司 53歳

つばめ飛ぶ父と覚えし九九の段

中井 康恵 55歳

島根県

流星群これならお願いかなうかな

田原 さき 10歳

歯が生えたささやかなこと幸せで

米山 友里恵 26歳

初雪が街にレースを掛けていく

片岡 祐俊 26歳

宍道湖に浮かぶ夕日に結想う

松本 有紀子 42歳

ふきのとう明治生まれの義母偲う

岩﨑 庸子 82歳

岡山県

肩並べ一から教わる母の味

畑 紗里花 15歳

思い出はメロンと同じ網目状

秋山 実穂 17歳

絵手紙に夏の一日閉じ込める

萩原 文彦 32歳

心太突き出すこの世面白し

十河 清 70歳

晩学の逃げ水を追ふ旅続く

光畑 勝弘 80歳

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