過去の受賞作品

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  • 過去の受賞作品 第二十六回 

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

北海道

ななかまどふわふわ積もりて雪化粧

大河原 元輝 16歳

雪の中にじんだ文字をそっと読む

藤本 真穂 17歳

夕影の車輪が描く夏日記

横澤 俊祐 24歳

飛車角が少年になるクラス会

白坂 好伸 32歳

湯のけむり程よく濃くせる冬至かな

工藤 光吉 57歳

青森県

心のおくみんなあるよ夢のたね

上野 唱葉 11歳

十和田湖の秋の灯ともす女神かな

平井 淳 17歳

子育ては生き直すこと木の芽時

石戸 康幸 38歳

白神の森はゆりかご青嵐

苫米地 緋佐子 69歳

岩木山背負って唸る津軽凧

高杉 茂勝 70歳

岩手県

初冬にはシベリアおろしの風がふく

新屋 遥香 13歳

じいちゃんのまがった腰に歴史あり

白木澤 彩里 13歳

あをぞらをたたんでしまふ夏布団

濵中 由紀 42歳

雪かきの手をさしのべるあたたかさ

菊地 桂子 48歳

巻貝の中はからっぽ星祭

佐藤 康二 60歳

宮城県

帰り道どんぐり一つ秋一つ

早坂 直記 13歳

ひまわりも君の笑顔がまぶしそう

鈴木 雪乃 16歳

母の日に無言で寄りそう台所

間渕 翔冴 18歳

故郷の白い息吐く暖かさ

白鳥 絵美 31歳

金の田に刺繍をなせし赤とんぼ

瀧澤 志保 51歳

秋田県

こたつでも交通整理必要だ

今野 ゆず香 16歳

霧深し雄物川の神秘なる

鎌田 慧祐 16歳

目を閉じて小春日和を纏う猫

柴田 真喜 18歳

ふるさとの昔を語れ古今雛

木村 洋一 60歳

君らしく生きていいよと草の花

佐々木 建夫 70歳

山形県

ゆきだるまいぬもいっしょにつくったよ

佐藤 慎 9歳

母と猫同じ手触り冬の朝

梅津 祐里 16歳

トビウオの鱗に映る深い海

菅原 淑子 56歳

ブランコの子を夕焼けに放り込む

五十嵐 誠治 57歳

小さな手つかまり立ちて冬菫

国井 菊子 61歳

福島県

書初で書くだけ書くぞ願い事

鈴木 駿 18歳

仕送りの荷物の全てが母の愛

木下 愛 20歳

きたのふゆ澄んだ瞳の少年の

佐藤 拓郎 29歳

大丈夫迷わず行けと曲がりねぎ

黒津 林太郎 38歳

柚味噌に夕日のとろみ加へけり

佐藤 美弥子 49歳

茨城県

飛び箱をとんだ向こうに春光る

貝瀬 瑠奈 13歳

ふる里のいきいきとした筑波山

早川 比呂人 18歳

悠久の欠伸をしたり帆立貝

吉田 梓 24歳

ぎこちなく並ぶ編み目があたたかい

金尾 嘉子 26歳

息吸つて大きく吐いて除夜の鐘

三田村 畯右 78歳

栃木県

なわとびを数える母が息切れる

河﨑 春乃 8歳

言いなれない言葉をおくった母の日に

永田 幸雨 10歳

「あっ」と言い握るその手にクローバー

生澤 陽紀 14歳

山笑うくすぐったそうな風走る

佐藤 奈央子 30歳

鬼怒川の水に色あり初紅葉

小松 章 83歳

群馬県

流星は神様だけの覗き穴

新里 もも 16歳

金魚すくいすくう私も目が泳ぐ

千葉 真結香 17歳

洗いたて輝く木々は雨上がり

田中 陽可 24歳

広い背に落ちては甘い金木犀

吉田 育 26歳

退職の母をねぎらう甘納豆

石原 百合子 39歳

埼玉県

初夢をおぼえていようとねむれない

大島 愛叶 10歳

まだ少し夏が息する新学期

長谷川 晃弘 15歳

春眠し象形文字が連なった

望月 天葵 16歳

夕焼けは僕が塗ったと君に言う

宮坂 昌純 29歳

うちわから遠いむかしの風が来る

奥冨 圭子 57歳

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