受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

佳作特別賞

セブンティーン響きがいいのでうかれます

長崎県 森 姫華 17歳

液晶と冷えた指先舞うワルツ

宮崎県 宇都 紗佳 17歳

夕暮れの私の好きな河川敷

宮崎県 鎌田 ありさ 17歳

雲の峰届かすようにシュート打つ

鹿児島県 若松 優斗 17歳

成人式母の振袖受け継いで

鹿児島県 山下 七瑞 17歳

秋暑しテニスコートに伸びた影

北海道 羽瀬 萌々子 18歳

セーターの縮みや月曜日の寝坊

岩手県 伊藤 萌 18歳

積雪や大地奏でるコンサート

宮城県 紅 尚志 18歳

初しぐれ淋しい心にふりつもる

福島県 木村 加奈子 18歳

ミンミンとあつい告白大好きよ

福島県 長岐 麻莉菜 18歳

幸せは小さな今日だと気づく明日

茨城県 吉川 舞 18歳

私の名渚だけれど冬が好き

栃木県 条川 渚 18歳

晩冬の音も無き夜に一人泣く

千葉県 甲斐 遼太 18歳

流れ星白い言葉をつぶやいた

東京都 森田 有香 18歳

年賀状羊の群れが踊ってる

東京都 古間 紗來 18歳

セーターをかぶりて新たなる空気

東京都 吉井 一希 18歳

掴んでもあふれる程の冬銀河

東京都 恩田 沙織 18歳

あやとりはわれらの秘密教えない

東京都 何 祚 18歳

冬の空空のひきだしあけたよう

神奈川県 大久保 宙希 18歳

ゆらゆらと揺れる秤と我が心

石川県 田崎 春輔 18歳

雪景色息吐く音も吸いこんで

岐阜県 深谷 夏希 18歳

野良猫の行方は知らぬ春の雲

岐阜県 尾上 緋奈子 18歳

マフラーに埋もれつつ見る単語帳

愛知県 竹内 夏子 18歳

がむしゃらに走ったあの夏恋しいな

愛知県 志賀 晴菜 18歳

日めくりを雑に破って暮れる年

愛知県 釼吉 一宗 18歳

知らぬ間に隣に秋が座っていた

愛知県 花井 遥 18歳

散ってから地に着くまでを花とよぶ

京都府 露木 かおり 18歳

夜桜の私に似たる裏の顔

大阪府 杉山 千菜美 18歳

十二月廻る廻る世界が廻る

大阪府 片岡 幸秀 18歳

帰る度変わる故郷の風浴びる

大阪府 宮田 侑佳 18歳

傘一つ影は二つと手は三つ

大阪府 山下 右京 18歳

両耳を引っぱっていく大寒波

兵庫県 森下 紗耶 18歳

わがままでクラゲのような君が好き

兵庫県 松田 明穂 18歳

風光る別れの後は振り向かぬ

島根県 武井 久美 18歳

遊歩道だれにも会わぬ冬の朝

広島県 沖原 弥樹 18歳

初恋を思い出す日はいつも雪

山口県 山本 大幹 18歳

寝転びて四月を語る河川敷

愛媛県 藤崎 彩智 18歳

かき氷崩し崩して夏を食う

福岡県 満井 遙 18歳

飾りつけ楽しむ背中や雛祭り

長崎県 田上 尭啓 18歳

妹の指定の席は父の膝

鹿児島県 福元 美佐希 18歳

冬の夜冷たい弦を掻き鳴らす

沖縄県 長嶺 由太哉 18歳

君と煮たほうれん草は恋風味

栃木県 穴澤 英利香 19歳

まだ子供言われ続ける20年

埼玉県 山浦 紅葉 19歳

放課後に画鋲の花が咲いていた

埼玉県 半田 裕輝 19歳

上京を言い出せず散る金木犀

千葉県 大成 周子 19歳

背伸びしたあの夏草の青臭さ

千葉県 名雪 将史 19歳

黙る父笑う私と除夜の鐘

東京都 林 奈留美 19歳

冬の朝絵画の中を走る猫

東京都 中田 愛理 19歳

五感閉じ我もなれるか枯蟷螂

東京都 小野寺 里穂 19歳

セーターのほころびたりて筆をおく

東京都 谷村 康太 19歳

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