受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

広島県

秋の日をバッグにつめてしまいたい

大塚 万未 11歳

冬の夜静かなことがこわくなる

井上 佳洋 14歳

仕事行く父の背中がまぶしくて

保阪 真希 18歳

父の腕伝わる緊張バージンロード

葉狩 雪菜 25歳

顔は似ず同じ形で眠る父子

薦田 未知 37歳

山口県

駅伝のしめったたすき今わたる

尾平野 翔弥 16歳

青蛙君もやっぱりバス待ちか

益田 祐奈 18歳

火照るのは鍋ではなくて君のせい

酒匂 文菜 23歳

茜さす夕ぐれ雲が背中おす

中村 洋子 54歳

湯タンポに悩みごとまで注ぎ込む

西屋 富美子 73歳

徳島県

妹のにおいはすきだいいかおり

東 直弥 8歳

時間忘れメトロノームとにらめっこ

竹下 加奈 15歳

産衣のリボン結び目春に入る

吉見 美幸 56歳

風吹けばサンバボサノバ天道虫

阿部 千栄子 70歳

釣り銭にまじる鱗や年の市

石田 美代子 73歳

香川県

さつまいもななめにはえるへそまがり

安藤 愛唯 9歳

聖夜にて騒ぐことなく勉強す

土田 哲也 33歳

菜の花や地球に落ちたしずくかな

合田 文美 39歳

名も知らぬ草にも春は花咲かせ

三谷 典子 62歳

春の雪水玉模様のパジャマ着て

布戸 道江 69歳

愛媛県

にいちゃんとつららをたべたひみつだよ

坂本 聖央 7歳

風邪ひくな祖父から届くみかん箱

伴塲 航 13歳

春めいて万年筆の試し書き

冨永 遼太朗 17歳

北風や負ける日だってあってよい

西森 豊子 37歳

風花や人の歩幅を広くする

森 節子 59歳

高知県

青空に風穴開けて空っ風

谷崎 芽衣 14歳

「受かった」と告げる少年硬い礼

井土 晴喜 33歳

忘却の心の扉君たたく

前田 明美 39歳

目をとじて羊膨らむもう限界

中平 康博 40歳

どの花も自分を咲かす強さ有り

青木 よしはる 49歳

福岡県

おすもうさん足のうらより汗がでる

樋口 優輝 9歳

ふと落ちたもみじが栞に早変り

須堯 亜由美 14歳

寒いねと笑う貴方と並ぶ影

下川 茉記 18歳

ちっぽけなその背中に胸つまる

中谷 輝道 30歳

草萌や塩味ききし握り飯

藤本 正吾 76歳

佐賀県

ひかえめな君を重ねる梅の花

金子 美咲 17歳

ランドセル背負いて道は上り坂

高取 須賀子 38歳

赤ちゃんの匂いが土産の初節句

佐々木 美智子 38歳

画竜点睛最後に入れる幸の文字

池田 和恵 50歳

しつけ糸愛をたっぷり縫ってます

古賀 由美子 57歳

長崎県

いねたちが重い頭であいさつだ

北川 暖人 9歳

浮き沈み鼻をくすぐる風呂のゆず

西田 乃理枝 15歳

幸せだ「ごちそうさま」と言えること

牧島 みのり 18歳

浮雲を見失うまで追い続け

二宮 秀敏 34歳

ハイタッチで親子あいさつ秋高し

伊﨑 勇喜雄 63歳

熊本県

冬将軍早く帰ってくれないか

矢野 大地 12歳

大掃除配線からむ机裏

平崎 健太 16歳

耳元を過ぎ去る夏を追いかける

毛利 光美 18歳

春うららへのへのもへじ砂遊び

異島 愛蓮 33歳

早起きの癖もてあます春の朝

奥田 實 98歳

大分県

鰯雲東西南北うめつくせ

藤澤 颯太郎 10歳

おはようが心をとかす雪の道

管野 真優 14歳

待ち合わせ前髪直すカーブミラー

佐藤 美紀 18歳

小春日に抱いてまどろむ犬枕

北山 裕美 35歳

純白といふやさしさの梅日和

坂田 正晴 65歳

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