過去の受賞作品

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  • 過去の受賞作品 第二十四回 

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

北海道

まだ二歳そんな弟かるた読む

岡田 麻里衣 13歳

足跡が去年は二ついま四つ

山内 祥太朗 18歳

冬の陽の広がる青さ胸を張る

高城 穣 27歳

幼子の寝相に書いてある自由

柳本 里美 46歳

春うらら顔もめくれる大欠伸

對馬 聡子 54歳

青森県

おちゃのむとかぞくみんなのまゆさがる

大道 楽 9歳

帰省した父がまん中鍋囲む

相馬 巨弥 13歳

両親に背負われた分背負いたい

野宮 夢加 17歳

肩並べ一家のような八甲田

高橋 久良々 17歳

春炬燵空気のように妻と住む

田村 三之助 83歳

岩手県

ぶんぶんとはちのおとするこままわし

大坂 寿々南 7歳

ガリガリと氷柱を頬張る幼き日

髙舘 日向子 16歳

蒲公英は顔を並べて歌い出す

菊地 唯 17歳

川沿いの花のつぼみは色鉛筆

佐々木 真希 33歳

雑草と主権あらそう草むしり

新里 ルリ子 85歳

宮城県

どんぐりの秋のおしらせもちかえろう

工藤 桐花 13歳

かっこうが静かに出迎え長階段

後藤 彩華 14歳

里帰りくしゃっと笑う祖母の顔

澤田 理来 16歳

姓変わりお喋りになる年賀状

宍戸 あけみ 36歳

子ら帰る汗の匂いと空弁当

水野 明日香 45歳

秋田県

きのこたち百人家族顔を出す

佐藤 黎亜 10歳

わたり鳥神社に落とす白い羽

田牧 颯太 11歳

湯たんぽがぼくの夢まで温める

菊地 悠汰 12歳

うちの母おしゃべりなわりに主語がない

渡部 悦史 16歳

立ち話犬がくたびれ欠伸する

遠藤 隆幸 41歳

山形県

冬の山僕に勇気を分けてくれ

石井 優真 12歳

初詣大吉ひいてジャンプする

林 瑞穂 15歳

大夕立地面に磁石あるごとく

紺野 天地 20歳

信念があって咲いてる冬桜

柏屋 若子 61歳

六尺の氷柱の先に光りあり

早坂 芳子 61歳

福島県

巣立つ日の心に秘めた立葵

山野邉 猛 15歳

白鳥の翼に溶ける空の白

二瓶 直紀 16歳

夕やけの川ぞいみんなで夢語る

坂本 渚 17歳

おかえりの声で我が子をあたためる

遠藤 陽子 36歳

ふるさとの風は青色赤とんぼ

池田 豊子 57歳

茨城県

隙間風自然が作る吹奏楽

藁谷 祐輔 12歳

グランドを走って走って我が青春

辻 史織 17歳

お互いに感嘆符ある年賀状

大島 愛美 25歳

朝もやの向こうに見える希望の陽

村山 仁美 33歳

会心の打球のゆくえ筑波山

宮本 攻 68歳

栃木県

ありさんが人になったらいい社員

柏原 拓人 10歳

もみじの葉みんなかさなり握手する

八幡 絵織 12歳

大掃除母の指示飛ぶ部屋の隅

篠﨑 俊介 17歳

夜深し体に沁みる山葵漬

宇賀持 一弘 28歳

おとといの新聞つきし登山小屋

青山 康枝 85歳

群馬県

パパとママ二人でほんきゆきがっせん

山口 瑚珀 6歳

三姉妹笑うツボまで三拍子

髙柳 成那 16歳

福豆を食べた数ではもう百歳

齊藤 裕紀乃 17歳

わが母の武勇伝聞く夏休み

柏原 開 21歳

どんぐりが足のツボ押す散歩道

櫻井 恵子 54歳

埼玉県

日記のね前のページはおせちの絵

長沼 美紅 10歳

特大の祖父の手作り鏡もち

一森 悠希 14歳

だて巻きのふくらみよりもポチ袋

西川 由真 16歳

一時間早く起きる子「雪降った?」

田村 佐保 40歳

さはやかやふたりの歩幅揃ひ来て

吉田 サタ子 78歳

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