受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

千葉県

ユニホーム最後にたたむ手があつい

佐藤 歩果 12歳

ひな祭りお父さんを連れ歩く

松山 葉月 14歳

先輩が居ない校舎に雪溶ける

河井 詩苑 16歳

弁当に込める君への応援歌

井上 裕子 34歳

鬼は外鬼は外にはおりません

原田 昭弘 49歳

東京都

くつぬぐと母の説教三時間

目黒 綾香 12歳

重箱のおせちの中も国際化

植杉 奈央 13歳

赤ぎれた母の手誰より美しく

加藤 美雲 17歳

友達と思い出競う日焼け肌

宇田川 清悟 37歳

君の名が決まり今日からお母さん

佐野 祥代 41歳

神奈川県

りんごむく私のうで前仮免許

田島 珠花 10歳

試験日は神さま全員引き連れて

福田 佳音 13歳

呼んでみた君の素敵な下の名を

松本 茉佑 16歳

孫を抱き寡黙な父も赤ちゃん語

下之薗 美華 28歳

古切手舌に昭和の味残り

平間 由紀子 45歳

新潟県

わたがしの中でぐっすりねてみたい

星野 秀真 11歳

中三は木と似ているよ節目の時

林 太祐 15歳

少年のバットが探す春の風

阿部 岳志 23歳

別れの日綿毛となりて巣立ち行く

小椋 進 38歳

すり切れし時間を想うちゃんちゃんこ

漆間 祥庭 71歳

富山県

母さんが見てる時だけ手を上げる

向井 保菜美 8歳

まん月をパクッとかじった大花火

荻布 由佳 9歳

ちぢんだねえんぴつの顔うれしそう

竹村 理子 11歳

立山が冬日を浴びて照れている

大井 麻鈴 12歳

新年の新たな気持ち何処へやら

大井 朋子 38歳

石川県

ストーブの前にいるママくまみたい

遠藤 祐輝 8歳

北陸の根雪はまるで角砂糖

東 彩海 15歳

緑風や友禅ゆらめく浅野川

横山 大治郎 17歳

濡れた道虹が映って円になる

西崎 百合子 28歳

春泥に野球少年飛び込めり

辻本 直子 44歳

福井県

雪だるまとけてにっこりたれ目だね

酒井 佳菜 12歳

遮断機のけだるく上る大暑かな

橋本 奈於 21歳

糸のようがんこ親父の孫への目

嶋田 景子 30歳

立冬の岬の風に逢いに行く

大和田 康夫 63歳

夕焼の空に昭和が見え隠れ

本田 広子 79歳

山梨県

八つがたけ雪がつもってかさ地ぞう

福田 達也 9歳

十七歳自分に色をつけていく

渡邉 愛菜 17歳

五線譜をとびだす家族の笑い声

坂本 千尋 33歳

コンパスで虹を測った夏休み

甲田 誠 68歳

いまここを大事にせよと桜咲く

清水 睦美 81歳

長野県

寒い朝霜で車はラッピング

南島 志保 12歳

数式と語り合いたる春の暮

熊谷 沙月 16歳

霜焼けの右手で結ぶオリオン座

本澤 弘道 22歳

脱ぎ捨てし靴がいくつも野に遊ぶ

百瀬 信之 71歳

夜警過ぎ一村の闇しまりゆく

小平 喜美子 87歳

岐阜県

かきぞめでどきどきする音きこえてる

口元 翔太 10歳

雪景色常に鉛筆持っている

坂本 真河 15歳

青嵐部活に励む友がいる

田中 沙季 16歳

緑伸び猫も伸びれば日も伸びる

佐竹 智恵 31歳

流れ星待つ北窓に顎預け

鈴木 信子 61歳

静岡県

ごめんねのかわりにおはよでなかなおり

早川 莉那 8歳

振り振られ僕の思いはペン回し

森田 琉聖 13歳

ほんのりと白い刈田に鶴渡る

山口 小雪 16歳

窓越しの茶畑つづく故郷まで

小山 淳子 27歳

善い事は心に貯金満期無し

長田 保次 63歳

1 2 3 4 5
  • X