受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

佳作特別賞

雪だるま子供たちとは寒くない

東京都 蒋 佳芯 23歳

子の歓声窓を開ければ銀世界

東京都 島田 智樹 23歳

人々の思い見送る煉瓦かな

東京都 神田 修太 23歳

喜も鬱も人それぞれの冬将軍

愛知県 太田 良樹 23歳

寒の道歩くふたりの近きこと

愛知県 北野 雄大 23歳

着ぶくれと言い張る母のつまみ食い

愛知県 緒方 久律子 23歳

春の道二人で歩き笑顔咲く

兵庫県 柯 建航 23歳

飛びたいな歩いてみたいな僕土筆

岡山県 中澤 真美子 23歳

0歳児親の真似して茶をすする

山口県 西元 綾 23歳

春風と共に消えてく愛しい人

愛媛県 秋山 結衣 23歳

ねぇみんな今年も桜見に行こう

高知県 宮本 真子 23歳

飼い猫と初めて入る冬ごたつ

長崎県 中村 なつき 23歳

マフラーを編みたいような紅葉の山

秋田県 大内 祐香 24歳

人々が煮込まれている夏電車

東京都 郭 静 24歳

真赤な火水に積み上げ星になり

東京都 余 力 24歳

秋風に静か漂う君思い

東京都 楊 思佳 24歳

店頭でみているだけの松茸よ

東京都 入江 広史 24歳

朝起きてバイクの形の雪だるま

愛知県 竹内 輝将 24歳

春北斗胸に刺さった棘を抜く

愛知県 小山 尚子 24歳

赤とんぼ目を回したのはこちらかな

京都府 加藤 雄樹 24歳

ネクタイが板についたと父が言う

大阪府 衣笠 圭祐 24歳

たんぽぽの真ん中に母描いてみる

大阪府 若狭 綾香 24歳

藍染の金魚と歩く城下町

大阪府 南場 真奈美 24歳

夏色がオールに染まる水しぶき

大阪府 中井 靖子 24歳

銀世界見慣れぬ土地でもの思ふ

兵庫県 旧林 美寿穂 24歳

桜舞うふぶきが銀河に見えてくる

ブラジル 若松 怜奈 24歳

小春日を寝過ごし明日は給料日

北海道 渡邉 優美 25歳

凍った道少年時代に戻ってみる

北海道 北郷 恭平 25歳

俺たちにゃ明日があるから負けないぞ

青森県 越田 朗生 25歳

カレンダー最初の一枚丁寧に

福島県 吉岡 優 25歳

うちわ使う方程式を解きながら

埼玉県 大野 美波 25歳

氷河期に背中丸める黒スーツ

東京都 信江 純子 25歳

姉送り女雛を愛でる老父の背

東京都 清水 聡子 25歳

春愁を着こなしてをる背中かな

新潟県 織田 亮太朗 25歳

大学院遠回りの道夢の春

石川県 汪 海平 25歳

会ひに来て会はずに帰る冬木立

愛知県 諏佐 英莉 25歳

やってきたどこも守らぬ冬将軍

京都府 清水 智絵 25歳

立春に顔を出すのは恋心

大阪府 我彦 尚弘 25歳

春が来て君への気持ち芽生え出す

福岡県 篠原 祐香 25歳

ドンとなる音に驚くりんご飴

福岡県 村田 由美子 25歳

間に合わない電車が遅れる春一番

茨城県 牧 由佳子 26歳

青首よ育て大根吹雪かな

東京都 石田 朝希 26歳

誰よりも上手に老いてる古畳

東京都 笹間 満里乃 26歳

冬の窓指で描いて足す景色

神奈川県 栗原 純也 26歳

雨を受け落つることなく咲く椿

静岡県 野田 円香 26歳

初ボーナス弟ついに親孝行

愛知県 久保 亜里 26歳

若人よ前を向かねば獣道

愛知県 加藤 尚美 26歳

卒業で迷い子の気持ちにケリつける

三重県 西村 友美 26歳

暁の空に流れる春の夢

京都府 松井 亜沙美 26歳

いかなごの甘辛い匂ひ祖母の春

兵庫県 横田 いずみ 26歳

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