受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

広島県

ツバメの子勇気を出して大空へ

武田 和也 11歳

大潮のひいて浜辺の桜貝

宮地 穂波 12歳

滑りこみ意外の硬さ夏の土

庄本 圭吾 17歳

こだわった賀状の返信メール二行

平岡 拓磨 17歳

才能はあると思った方が勝ち

山田 秀子 38歳

山口県

雪が降るその天井は限りなく

中嶋 千恵 17歳

深海の海月のような片想い

花元 妙子 48歳

少年も祈ることあり冬の星

秋吉 康 58歳

焼酎を飲んで心が草書体

久光 良一 69歳

杉山を育てて月のまんまるい

守田 睦江 74歳

徳島県

走る走る友の背にらむ徒競走

大塚 駿 11歳

風車建つ丘の上にはお茶畑

新口 加奈子 11歳

全身に草の香集めペダル漕ぐ

廣瀬 謡 37歳

海峡の潮ふくらんで若布取り

小松 奈緒美 41歳

号泣はひとつの儀式さくらんぼ

岡本 信子 52歳

香川県

雪すだれがんばれ父さん冬の海

合田 知世 11歳

蝉しぐれ下巻は君が持っている

安藤 真知子 31歳

ためいきの数か折り鶴の折り目

河合 克徳 40歳

本当は甘党であり夏大根

玉置 浩子 66歳

野を焼きて少年恋を知りはじめ

髙橋 曻 74歳

愛媛県

牡蠣旨しRの発音難しき

伊井 理花 35歳

ささやかな幸せにあり大根煮る

篠崎 伶子 57歳

会釈して我が身も癒える秋遍路

大川 節子 63歳

花時計三時はパンジー咲くところ

石村 理 74歳

百万本揺れてコスモス争はず

堀田 八州 76歳

高知県

朝市の前を通って温まり

片山 智大 14歳

紅色の頬マフラーの玉結び

高瀬 瑞憲 16歳

はじめての口づけされし冬いちご

竹崎 真由美 46歳

寒風に海苔心地よく干しあがり

江口 みずさ 47歳

児等どっと来て菜の花にかくれんぼ

市川 千秋 73歳

福岡県

茶畑のうねのむこうにみる夕日

中村 有希 10歳

暑いのにさらに燃えてる甲子園

寺内 幹雄 12歳

ケイタイの向こうに聞こえる花火かな

高橋 奈央美 16歳

岩壁に戦い挑む夏の海

若松 奈美 24歳

小雪舞う雲の切れ間にひと光

中野 恵理子 34歳

佐賀県

先生の口調が早い三学期

江上 莉奈 13歳

夕暮れの景色の中にむつごろう

今村 隆司 16歳

同じ星飢えと飽食同居する

右寺 剛士 17歳

波の音耳を澄ませば子守歌

青木 常二 25歳

村中に校内放送青田風

齊藤 敦子 69歳

長崎県

見てみんねきれいか雪の降っとるばい

岩永 未早 15歳

父知らず歩幅あわせる僕がいる

熊本 智貴 16歳

由布院の花咲く道を馬車が行く

松永 悠佑 17歳

巻き戻しできぬ思い出卒業す

山本 大輔 18歳

お月さま星の生徒と授業中

山中 崇愛 18歳

熊本県

船が行く水平線から続く道

横矢 翔子 15歳

夕焼けをバックに父と素振りする

田中 雄樹 15歳

一人旅汽笛のにあう雪げしき

佐々木 英一 18歳

前略もなくて小雪の白い空

泉 朋子 37歳

麦踏みを終え水平に眠る父

川波 流 75歳

大分県

思い出がゆれてる秋のプールかな

佐藤 由梨 14歳

さらさらと夏の窓辺の砂時計

大峰 健一 16歳

虹を絞れば七色のガラス玉

梅津 稚子 30歳

木蓮のつぼみに思いとじこめる

山田 ゆう子 37歳

犬がいてバランスとれる核家族

渡辺 元成 47歳

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