受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

愛知県

ほどほどに今が幸せ一学期

津村 美帆 12歳

雪の上私という色つけてみる

野中 めい 13歳

いつまでも入ったシュートが目にうかぶ

鈴木 智江 13歳

雪こんこん子供ごころを連れてくる

松元 美恵 34歳

お隣に百年ぶりの鯉のぼり

廣瀬 本一 84歳

三重県

新米のゆげのむこうに母笑顔

岩﨑 文 12歳

この風はピアノの音を運び役

山口 千尋 14歳

大晦日山が答える除夜の鐘

神保 まりあ 16歳

年賀状友の癖字が懐かしい

千種 芙美子 16歳

森深く眠るものゐて春寒し

八木 良和 75歳

滋賀県

お正月おばあちゃんちに十六人

白川 泰教 5歳

今年こそ自分に自分を見せてやる

森 真理子 17歳

コスモスが迎えてくれる無人駅

浅野 友香 19歳

もみじの手つぶらな瞳揺れている

松尾 耕 21歳

木洩れ日を避けて逃れて鬼ごっこ

長瀬 幹広 36歳

京都府

耳もとを緑の風がくすぐるよ

西河 孝展 8歳

土の中まだかと聞いてねるカエル

勝見 久央 9歳

銃声が水の惑星紅くする

池坊 専宗 12歳

まんまるい地球の中にトゲばかり

杉本 明子 17歳

露天湯に月も火星も呼び寄せて

平松 悦子 62歳

大阪府

ストーブでまるをつくって仲深まる

淺尾 有紀 10歳

おせちならまかせて祖母が若返る

田辺 真梨子 17歳

キャラメルの甘さがしみる雪道よ

谷川 奈緒 17歳

仲直り遠くの空に虹架かる

人見 絵里奈 18歳

孫の手に初めての雪解けにけり

松野 篤子 56歳

兵庫県

はよ帰ろ母の「おかえり」楽しみに

松嶋 恵 12歳

蒲公英や咲きつくしてよ田んぼ道

田中 麻美子 15歳

一面の白詰草を布団にし

田垣 潤 17歳

赤飯の湯気をまとって嫁ぐ姉

小谷 浩子 36歳

節分や鬼より人のなほ恐し

山田 浅夫 75歳

奈良県

風の音生きてるように動いてる

足立 庸介 11歳

平和の鐘音は大きくでもさみしい

岡村 祐佳里 11歳

カーテンに朝日の透けて七日がゆ

中谷 由衣 15歳

やさしさは母の言葉のうらにある

川名 瑞穂 21歳

いつもの日いつもの道の紅葉かな

辻本 隆枝 95歳

和歌山県

手のひらにのせた一枚赤い秋

坂本 未来 14歳

秋の空飛行機雲が日を射抜く

池永 尚人 16歳

ラケットで暑さをあおぐ夏の練習

中西 真也 17歳

沈みつつ紅葉を登っていく夕日

奥 聡美 17歳

秋深し木の実階段駆け降りる

柿原 ゆり 25歳

鳥取県

風鈴がちりんちりんと夏遊び

河本 拓也 16歳

すくすくと育ってくれよ命の木

柿田 修 21歳

床屋から眼鏡屋に寄り春が来る

門脇 かずお 47歳

眠る山春着る服の色合わせ

米沢 勇 54歳

小春日の電子レンジに呼ばれけり

松本 晶子 59歳

島根県

カミナリが鳴るたびそろばんやりなおし

堀越 達雄 11歳

好奇心今はそれだけ入寮日

鈴木 倫一 16歳

寮生活唯一休める点呼前

山本 哲平 17歳

すかんぽやつまの小嘘は聞き流し

児島 道昌 65歳

パソコンと話ができて無口になる

森口 時夫 68歳

岡山県

遠き山そのまた先に遠き山

楠本 達也 16歳

冷え切ったからだ温もる母の味

日笠 公允 25歳

時々は洗って干したい人生も

実成 ちとせ 33歳

孫にだけ枯葉もきれいとそっと言い

柳瀬 和之 62歳

金魚にも猫にも知らす子の帰省

藪田 智子 62歳

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