受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

佳作特別賞

山眠るどこもかしこも明かりなし

東京都 岡野 仁美 17歳

純白で着飾る姉へおめでとう

神奈川県 角田 めぐみ 17歳

マネキンに彼の視線を嫉妬する

神奈川県 横山 美咲 17歳

白球に込める喜び夏始まる

神奈川県 千葉 笑子 17歳

冬の息人が笑うと温かい

神奈川県 河田 英和 17歳

風鈴の音色で眠る小猫かな

神奈川県 大関 洋道 17歳

吊革を引っぱっている嚏かな

神奈川県 西海 達矢 17歳

北風も入れてくれよと窓たたく

神奈川県 森 麻利恵 17歳

背の高いあなた切り取る夕焼け小路

神奈川県 井上 真央 17歳

思ひ出が夏の終わりをつれてきた

新潟県 田中 翔也 17歳

母の日に照れて言えないありがとう

新潟県 小泉 達也 17歳

一人旅ちょっととおくに原付で

新潟県 石田 哲也 17歳

ブランコや山蹴りあげて海へ行く

新潟県 佐藤 秀哉 17歳

山へ行き木の涼しさを受けとめる

新潟県 近藤 恵 17歳

ズイーンと飛べ飛べ僕のたけとんぼ

富山県 東海 優樹 17歳

わりばしを割ると森のにおいがしてくるね

福井県 江上 元気 17歳

負け試合グラウンドに立つ鬼コーチ

山梨県 山口 翔大 17歳

柿むしる父の背中に風しみて

長野県 百瀬 さやか 17歳

イラクにも平和な日々がきっと来る

岐阜県 中丸 拓紀 17歳

友達が先へと進む孤独感

岐阜県 冨岡 愛子 17歳

窓を開け年の初めの深呼吸

岐阜県 渡辺 美季 17歳

過ちを償うような空の青

静岡県 漆原 まどか 17歳

グランドのすみにも一つ春が来た

静岡県 太田 雅巳 17歳

新聞を配る足音雪の朝

静岡県 山崎 祥子 17歳

しもやけのポストに届かぬ小さな手

静岡県 長谷川 弓子 17歳

夜の底に夜汽車の汽笛がこだまする

静岡県 渡辺 六三志 17歳

いわし雲都市の空には負けている

静岡県 小柳 祐紀 17歳

皆踊るおばけカボチャのフェスティバル

静岡県 村田 真美 17歳

雪降るとメールで送る雪うさぎ

愛知県 中尾 彩乃 17歳

冷えた手で散らばる星を包み込む

愛知県 林 佑穂 17歳

山眠るすべてがあおい夜明け前

愛知県 池田 吉宏 17歳

畑の土ふっくら上げた霜柱

愛知県 野口 昂志 17歳

雛祭十二単の笑み零れ

愛知県 米田 真理 17歳

若駒が母に甘える良い季節

愛知県 岡田 充史 17歳

苺ジャム地球に塗って平和主義

愛知県 竹岡 佐緒理 17歳

転んだらアリの世界がよく見えた

愛知県 伊藤 祐二 17歳

消防車犬も負けじと遠吠えだ

滋賀県 松尾 美帆 17歳

バチバチとセーターからでる冬の音

滋賀県 中西 遥 17歳

レモンティー少し甘めの春の風邪

滋賀県 牧野 有里 17歳

夢ひとつさがしかねての初みくじ

京都府 雲岡 梓 17歳

冬眠の亀を起して登校す

京都府 山元 えみ 17歳

小包の結び目にみる母の顔

京都府 松岡 聡一郎 17歳

冬なのに初めてにぎる汗ばむ手

大阪府 武知 誠 17歳

だんじりに命をかけて声からす

大阪府 辻井 信隆 17歳

山の雪めくればそこは春の国

大阪府 浦野 友美 17歳

寂しがりだからいっぱいはしゃぐんだ

大阪府 割石 智也 17歳

梟がきずついたのは俺のせい

大阪府 山岸 銑 17歳

守りたい物があるから生きられる

大阪府 山角 知幹 17歳

夕やけが赤く染めてく背番号

大阪府 操野 央 17歳

竹とんぼ遠くへ飛ぶな思い出よ

大阪府 橘 隆太 17歳

20 21 22 23 24 38
  • X