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受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

北海道

夕立はいつも気まぐれ父のよう

堀口 美奈子 15歳

月明り自分の影は追跡者

上ヶ島 健治 18歳

弁当のむすび目に来たモンキチョウ

石丸 恵美香 39歳

夏帽子置かれ誰かの予約席

鮎川 由美子 54歳

青森県

牛と母どっちのおっぱいでかいかな

柏崎 昂大 11歳

卵焼き焦げていてこそ母の味

柏村 育子 16歳

日溜りで春だ春だと猫やなぎ

平野 くらら 22歳

仮の世のコピーかも知れぬ蝉時雨

佐藤 正賢 66歳

岩手県

よごしても丸洗いなし地球だけは

米澤 恵 11歳

図書館の二月の机もう満席

野村 早保里 12歳

モンシロチョウ菜の花色の月に舞う

佐藤 明香 25歳

静かなる日本経済雪が降る

佐々木 利夫 34歳

宮城県

我が家では五七五がそいねする

新国 良子 19歳

握りあう掌だけが春になる

久保田 真紀 26歳

澄んだ瞳のアフガンの子に鶴渡る

伊藤 孝喜 67歳

雉鳴く日サッカー少年ひた走る

浅野 稜 68歳

秋田県

父を待ち今夜はつららがのびるかも

佐々木 康平 10歳

「勉強中です」雪が遊ぼうとさそっても

菊地 浩輔 11歳

鉄棒をくるんとまわって厄落とし

加藤 奈緒美 38歳

避難所の大きな文字にてんと虫

見上 治広 77歳

山形県

いたすぎるあられは小さないんせきだ

菅原 崇公 9歳

作業着の折り目まっすぐ初仕事

駒沢 政幸 17歳

気が付くと雪が降るのをただ見てた

三澤 慎也 21歳

やせ我慢風呂に入って流します

菅野 洋子 24歳

福島県

雲の上雪が順番待っている

増子 佳助 11歳

じいちゃんの指示にはすなおな家の猫

双石 正典 12歳

成人の姉の姿におどろく朝

長谷川 友紀 16歳

失うと見えてくるものきっと春

三浦 理香 18歳

茨城県

雨あがり草のにおいで酒飲む父

中山 智美 17歳

日の沈む枯野のとほき風の色

箕輪 悦子 38歳

峠より生家の見えて桃の花

清水 すず代 64歳

凧あがるどこまでが天大宇宙

岡野 一郎 75歳

栃木県

雪はらってくれるママの手カレーのにおい

谷口 翠 11歳

月の夜がもう一人の私の時間

川田 葉子 17歳

真夜中の月がとけてるカフェオーレ

中田 美智子 31歳

白菜に迷い込んでる木の葉かな

神原 八千代 67歳

群馬県

持ち主をなくしてポツリ祖父の杖

佐々木 亜望 12歳

ソプラノの声がまだ出る十二歳

金井 成貴 12歳

天高しウインクなどをしてみたく

樺澤 久代 74歳

梅一輪針やわらかく産着縫う

中村 悦子 75歳

埼玉県

通信簿中みはどうでも冬休み

鈴木 康裕 11歳

いつもより障子が白い雪の朝

神林 優 16歳

目薬をさしてきれいな冬景色

嶋田 純子 23歳

アフガンへ世界のサンタ急ぐべし

岡田 本重 74歳

千葉県

縁側に小春日ためる祖母一人

海老原 裕梨 15歳

褒められぬ好きな一句や冬林檎

和田 勇 61歳

花大根遠い昔の婚約日

川瀨 智長 65歳

水底のやうな少女の蛍かご

横山 ふゆと 70歳

東京都

オルゴールゆるめに巻いたほうが好き

斎藤 美祐 12歳

終電を逃がし見上げる天の河

佐々木 可奈子 19歳

読むだけで書けない漢字春炬燵

関 幸子 72歳

また生きて紡ぐいのちや冬銀河

生源寺 美子 88歳

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