伊藤園 お~いお茶新俳句大賞
第三十五回
新俳句フォトの部大賞
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元旦に友と二人で待つ日の出
普段なかなか会えない幼馴染と久しぶりに再会し、日の出を見にいこうと近くの海岸に行き、初日の出を待っているときに撮った写真です。久しぶりに会ったこともあり、会話もはずみ、焚き火のぱちぱちという音を聞きながら日の出を待つ時間もあっという間に過ぎていきました。2024年がいい年になるよう願いながら日の出を待つ、そのときの様子をシンプルに詠んだのがこの俳句です。
俳句は一件凡庸に見えるが、日の出と人間の関係が見事に描かれている。写真のスケールが身近な焚火から、はるか遠い宇宙までつながっているように感じられ、自然な感じでありながら、こまやかで鋭い神経が俳句と写真に覗きみられた。俳句がもっている季節感をしっかり踏んでいて、奥行きのある俳句と写真だったと思う。(選評 浅井 愼平)
新俳句フォトの部優秀賞
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春月や狼ならば吠えていた
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野焼き嗅ぐ「行けたら行くわ」で終わる恋
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雪雪雪神奔放の水墨画