受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

佳作特別賞

冬が解け都心を包む朧月

神奈川県 小熊 爽翔 18歳

しゃぼんだま七里ヶ浜を七色に

神奈川県 佐久間 勇気 19歳

信号を待つ間だけ星冴ゆる

神奈川県 岡田 陽斗 20歳

元旦の抱負その場に置いてきた

神奈川県 黒木 翼 20歳

オリオン座見ながら夕飯考えた

神奈川県 富樫 奈々 21歳

草香る平和な風に身をまかす

神奈川県 LE XUAN TOAN 23歳

街路樹のこの一本が秋指標

神奈川県 菅谷 優梨 23歳

古傷は冬季限定の風物詩

神奈川県 中村 つばさ 24歳

残雪や子らに踏まれて道となる

神奈川県 小谷 美乃里 25歳

五時の鐘地元を包むあの郷愁

神奈川県 濃沼 冴希 26歳

受験子の鞄で揺れる神様ら

神奈川県 髙橋 明日香 26歳

応援旗もっとはためけ夏の風

神奈川県 杉本 ありさ 27歳

まろやかな姉の顔つき母になる

神奈川県 山本 彩香 27歳

年の暮れ兄から手紙字は丸い

神奈川県 日高 基 28歳

「キミ」がすべての季語ならいいのに

神奈川県 有野 七海 30歳

母を呼ぶ頃には回り果てて独楽

神奈川県 古澤 涼 30歳

花冷えのホームの端に恋心

神奈川県 川島 実佳 30歳

雲が聳える堆く本積み上がる

神奈川県 増田 敏子 31歳

トング持ち焦がすは肉と恋心

神奈川県 吉田 晋一郎 31歳

おそろいの杖それぞれの夏帽子

神奈川県 岡 一夏 31歳

卒業の日の君の笑み二歩の距離

神奈川県 白鳥 菜摘 32歳

秋晴れのコートに映る網目影

神奈川県 田二見 喜紀 32歳

三千グラムこの腕に抱き冬うらら

神奈川県 外園 弘平 33歳

ジーンズの硬さサドルの冷やっこさ

神奈川県 奥津 夏実 33歳

月曜の気持ちをいなす鱗雲

神奈川県 山口 由紀子 33歳

名月をそっとくるんだ枕元

神奈川県 渡辺 美晴 35歳

水たまり跳んでみようか35歳

神奈川県 山本 らら 35歳

海老天が崩れはじめる小宇宙

神奈川県 平林 由貴 37歳

鞦韆を乗るから漕ぐに変わる吾子

神奈川県 向山 枝里 38歳

汗かけば涙隠せるサウナ室

神奈川県 高橋 悠平 39歳

逃げ水の向こう終着駅に猫

神奈川県 渥美 岳詩 39歳

そうですか今は海市に居りますか

神奈川県 宮野 眞人 40歳

割り箸でかき集めたい羊雲

神奈川県 品川 君枝 42歳

新聞の文字重き日の寒卵

神奈川県 松永 貴穗子 44歳

飛行機と並んで走る文化の日

神奈川県 郡上 慶孝 45歳

図書室が異世界となる春の昼

神奈川県 新村 衣里子 46歳

丹田をくと凹ませて夏来る

神奈川県 佐藤 亜希 46歳

大根を煮込むバッハの染むるまで

神奈川県 向井 邦生 49歳

花の頃過ぎて下目の帯結び

神奈川県 小柳 由郁 49歳

AIの一声を欲る十三夜

神奈川県 河本 朋広 53歳

うどん屋でつゆ飲み干して冬支度

神奈川県 穴山 裕司 55歳

着なれたる服を選びし冬支度

神奈川県 芳山 幸彦 57歳

ひとかけの土器に古代の息づかい

神奈川県 重田 聡 57歳

回しても戻る地球儀春愁

神奈川県 久保 祐子 61歳

順序良く思い出は来ず蟬鳴きだす

神奈川県 神田 央子 62歳

短冊に哀楽紡ぎ宇宙の間へ

神奈川県 北川 文子 63歳

とんがって生きてみたけどおでん鍋

神奈川県 木村 康男 63歳

かわいげのある人でいるてんと虫

神奈川県 黒田 咲登美 64歳

終わりなき波のゆりかご子安貝

神奈川県 白鳥 乃梨子 64歳

つくしんぼドレミのやうに立ち並び

神奈川県 八木 ミネ子 69歳

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