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受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

佳作特別賞

旗立てて紅葉の山がオムライス

北海道 鈴木 咲葉 10歳

夕暮れに栞はさめば秋終わる

北海道 森下 和奏 13歳

口笛の音符も雪に包まれる

北海道 石原 優月 13歳

ほめられる兄に負けじと除雪する

北海道 森池 利菜 14歳

大丈夫こぶしの花よ天を指せ

北海道 川邊 心晴 14歳

おにぎりとさびたブランコ帰省する

北海道 西山 千陽 14歳

テスト見て母の眉間にうろこ雲

北海道 山口 大凱 14歳

雪の夜の妙に明るい空が好き

北海道 南部 翼 14歳

人生の速さはまるでしゃぼん玉

北海道 米丸 倖太郎 14歳

湯煙や凍る前髪露天風呂

北海道 松沢 実愛 15歳

プールでは足りぬ足りぬと海へ行く

北海道 松澤 辰 15歳

曲線に夜蝉を乗せる二次関数

北海道 福井 はるの 15歳

夏木立光と陰の境界線

北海道 上野 舞綾 16歳

春の朝傷一つない参考書

北海道 佐藤 隼 16歳

鉄棒の斜めの空の異空間

北海道 福井 愛由夢 16歳

粉雪やビルの隙間に東京タワー

北海道 西島 実優 16歳

冬菫夕日さしたる美術室

北海道 坂口 翔環 16歳

スコップを踊らせ雪と汗をかく

北海道 佐々木 悠陽 16歳

五稜郭堀のなかには花筏

北海道 田岸 柚琉 16歳

冬休みやっと始まりすぐ終わる

北海道 小林 楓人 16歳

ばあちゃんと土をいじった日の盛り

北海道 熊谷 嶺李 18歳

日常が電子の海に溶けてゆく

北海道 鎌田 茜音 20歳

成人の赤を纏って扉開く

北海道 石川 陽捺 20歳

バレンタイン分厚いチョコの硬い愛

北海道 大村 颯 23歳

薔薇よりも蒲公英のような君がいい

北海道 納谷 樹 23歳

冬西日あとひといきとペンを持つ

北海道 工藤 和哉 26歳

家計簿の鉛筆硬し花の雨

北海道 北川 颯一郎 26歳

筆洗器私の宇宙ここにあり

北海道 伊藤 圭織 27歳

塩胡椒オマケに愛もふたつまみ

北海道 出雲 美穂 28歳

テレワーク椅子にこだわり社長気分

北海道 櫻井 有沙 30歳

鞦韆の振り子運動ひとがきらい

北海道 北 彩乃 32歳

肉球の花咲く気配ガラス窓

北海道 宮下 賢 52歳

携帯を忘れて車窓の空青し

北海道 柏木 規子 57歳

春は曙パン一斤の焼きあがる

北海道 吉野 喜代子 73歳

真っ白のリボンのような夏の波

北海道 清水 利章 73歳

満開が終点です梅さくら

北海道 西村 山憧 78歳

きれいだな春の野さいが光ってる

青森県 平坂 悠真 9歳

うちのいぬ雪がだいすきあなほりだ

青森県 花田 八重 9歳

あてもなく姉と自転車春の空

青森県 小笠原 かりん 11歳

グローブもかたまる寒さ冬の試合

青森県 砂庭 累 12歳

弟がじぇにっこもらい喜んだ

青森県 中城 里奈 17歳

窓辺からこっそり入った春の合図

青森県 藤井 颯真李 18歳

黒猫の消えし角よりインバネス

青森県 関口 安祐子 27歳

縄文の過去を知るのはやませだけ

青森県 松本 洋介 42歳

妄想を十枚買いし年の暮

青森県 木村 巧 42歳

運動会中止にムンクの顔の子等

青森県 千吉良 岳 60歳

春うららスクールバスが行く銀河

青森県 三浦 勝男 66歳

鳥帰る使はぬ部屋は丸く掃く

青森県 小笠原 八千代 75歳

田を植えて津軽の風を集めけり

青森県 神 繁雄 90歳

言葉とは薔薇のようだね棘と愛

岩手県 伊藤 茜 16歳

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