受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

広島県

どんぐりはこまにへんしんすごいよね

布川 結斗 9歳

れんこんの穴の先から日本晴れ

道祖尾 研太 15歳

手袋をかたっぽくれる君が好き

森橋 秀介 18歳

屋根裏の古びた箱に眠る夢

川上 定俊 24歳

笑う泣く乳吸う眠る春満月

伊藤 順二郎 65歳

山口県

大掃除毎年出てくる謎のネジ

宍戸 康平 16歳

冬の空心を透す丸い月

古川 翔貴 17歳

日にむかいよいしょよいしょと歩く祖母

田村 亮太朗 18歳

こっそりと窓が教えてくれた春の色

秋本 伸矢 26歳

ざっくりと鍬にあたりし春の土

赤坂 満子 78歳

徳島県

初夢を見ているぼくの夢を見た

利光 孝文 11歳

色彩をはこんで流れる秋の風

四宮 亜規 17歳

縄跳びが丸く切り取る夏の空

芝山 明義 53歳

針の音昭和を聴きて秋が過ぐ

谷本 良裕 57歳

大空に人生見たり流れ星

中野 潔 86歳

香川県

黒板に刻んだ記憶忘れない

平野 紗希 17歳

カーテンを開くと白い雪瓦

荒山 ゆかり 34歳

猫だけが落ちついている雪の朝

高松 和美 42歳

数の子や噛めば音する夢の数

内海 順一 51歳

さへづりも笑みもこぼるる絵日記帳

大池 暹 66歳

愛媛県

初もうで毎年ふえるねがいごと

渡部 総 9歳

築百年校舎にひびく除夜の鐘

水成 友美 12歳

初夏の風カレーのかおり甘口だ

清水 萌 12歳

夏祭り花火じゃなくて私見て

小浜 智美 17歳

四世代童謡歌う散歩道

森下 麻世 32歳

高知県

帰り道夕やけ空はいい匂い

戸田 雄大 17歳

君といる時間はなぜか早送り

岡田 健人 18歳

透きとおる君の声聞く雪の朝

山地 摩弥 25歳

おかえりと時雨の中で手を握る

豊島 未来 32歳

シーソーや何度も君に夕陽落ち

青木 よしはる 49歳

福岡県

つばめの巣今日から我が家の一員だ

鳥巣 耕平 12歳

ノートの字ていねいなのは四月だけ

片山 花音 14歳

障子替え穴から出てくる子供の目

松岡 諒 14歳

結晶を数億集め雪合戦

安東 礼子 45歳

霜柱今宵第九のリハーサル

赤松 信女 69歳

佐賀県

無造作におかれた上着に宿る春

田口 傑 14歳

宙を舞う粉雪つかむもみじの手

植松 成美 14歳

桜餅春の便りと笑う祖母

池上 友美 27歳

怒られて抱きしめられて冬の空

吉川 千穂 33歳

子離れをします蒲公英飛ばします

北 祐二郎 47歳

長崎県

雪だるま晴れたら家に帰ってた

前川 瑛己弥 12歳

十八番オハコと読むと知った夏

久保田 彩愛 17歳

寒空に想いのたけを綴るべし

倉本 詩織 18歳

立春にもう一度引くみくじかな

近藤 理絵 38歳

日記買う未来の私に期待して

大堀 三英子 43歳

熊本県

涙出て小さな小さな虹できる

徳本 櫻子 11歳

コスモスのゆれる庭先母といる

廣瀬 桃子 14歳

霧深く流るる球磨川美しき

中村 天駿 17歳

まばたきが空に花火を縫い留める

森田 知哉 32歳

振り返る心にしみる九十年

濱 式子 90歳

大分県

母の日に一日母になっている

越智 麻尋 8歳

タンポポは泣いたその日も陽にあたる

志手 二千花 13歳

遠回りそれでも一緒に帰りたい

西嶋 亜沙海 16歳

また少し伸びた子の背と秋の影

藤井 洋美 30歳

大宰府の梅の香りに勘も冴え

柴田 有希 39歳

1 2 3 4 5
  • X