受賞作品

伊藤園 お~いお茶新俳句大賞

都道府県賞

愛知県

鬼は外そっとママにもかけちゃった

江口 輝 10歳

紫陽花は涙をふいて咲き続ける

門間 日菜乃 17歳

ブランコを漕いで蹴飛ばす茜雲

真野 聖子 17歳

春の芽に負けじと育てお腹の子

山本 早絵 21歳

立春の土の匂ひを軽く踏む

早矢仕 邦夫 72歳

三重県

うぐいすが鳴けば自分もすがすがしい

伊藤 俊太 14歳

足あとでいたずらばれた雪景色

川西 真美 22歳

降り積もる落ち葉の如き恋心

大庭 裕介 25歳

お乳飲む力強さがうれしくて

川島 尚香 29歳

冬休み大人の顔で帰省する

岡本 欣也 29歳

滋賀県

陸上部かげろうの上走ってる

桐江 郁哉 14歳

中吉で迷子になった初もうで

嶋澤 華子 16歳

黒板の緑にはえる祝卒業

千貫 はるか 17歳

土踏まずほぐして歩く秋の山

岡村 頼孝 24歳

春うらら風車もあくびしています

村木 良江 80歳

京都府

前髪が言うこと聞かずそっぽむく

細見 桃花 14歳

桜散る長めの服と次の道

和田 拓朗 18歳

古都の香や迷子を楽しむ昼下がり

平井 由紀 20歳

待望の春一番に道譲る

須田 智昭 38歳

柿熟れて村中甘くなりにけり

阪根 瞳水 80歳

大阪府

馬走る心も走る僕走る

岸畑 秀真 13歳

グラウンドに残る白線残暑かな

山下 右京 17歳

コスモスをそっとさし出し仲直り

小長谷 れいか 19歳

我が子抱き父への感謝溢れだす

増田 竹志 29歳

いつの日か巣立っていく手の温かさ

橋本 久子 40歳

兵庫県

春の風次へのとびらが開かれた

上田 彩女 16歳

大根に育てる私が育てられ

石田 一馬 18歳

手で書く字いつの時代もあったかい

梅宮 洋子 29歳

永き日や心の声を聴く書展

平松 洋南 70歳

夫婦の和百六十歳の春来たる

小林 元成 82歳

奈良県

雪ふれば私の足がスタンプだ

戸坂 日和 11歳

わたり鳥心をつなぐ手紙かな

下城 淳 11歳

暑がりのアゲハが休む鹿の角

山上 秋恵 38歳

おやじ似の入道雲がにらんでる

長谷川 カズオ 66歳

小春日や竿に腕振り踊るシャツ

北口 恵子 78歳

和歌山県

春風に希望いっぱい種をまく

新屋 きらり 11歳

さざんかが満開になり葉をかくす

尾﨑 日香子 14歳

二十歳なり母子でほどくしつけ糸

腹巻 紀子 17歳

筑前煮ちくわとこんぶがこんにちは

石田 瑠那 17歳

凧揚げて空とつながる親子です

寺田 芳夫 34歳

鳥取県

新米はおじいさんのだいけっさく

澤田 拓実 11歳

きっかけは私が落としたペンケース

安本 三華 17歳

電話越しあの子の息もきっと白

徳中 直美 20歳

旅の宿何歳になるや古こけし

近行 智美 43歳

稲穂見る農夫の背なにある自信

田内 和夫 62歳

島根県

ひらひらとゆれるこのはの音がする

岩﨑 架音 9歳

ゴロゴロと親父のいびき雪起こし

林 ありざ 15歳

眺めてるあいだに乾く桜餅

角森 みゆき 19歳

正座してこたつの上で宛名書く

品川 和哉 23歳

手を繋ぐ二人横目に鯉弾む

周藤 亮太 27歳

岡山県

頑張れと我に語れる除夜の鐘

木綿 祐介 14歳

りんごあめ記憶がまるく溶けてゆく

田村 千尋 16歳

大晦日弱い自分を置いていく

楠見 文人 18歳

その腕に子を抱く友は母の顔

森 直美 27歳

夏休みラジオ体操半世紀

西谷 よつば 61歳

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